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いまの若者には謎でも昭和オヤジには刺さってた! 「チンスポ」「目隠しライト」「グラフィックイコライザー」など古き良きカスタム10選

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 日産自動車/Auto Messe Web編集部

ドアミラー

 今じゃ当たり前すぎる装備だが、日産のエクサ(マイナーチェンジ)で初認可されるまではなんと違法だった。もちろん海外では問題なく、憧れもあって装着していると取り締まりに遭うことも。フェンダーミラーとドアミラーを両方付けている猛者もいた。ドアミラーのイメージ

ハイフラ

 ハイフラッシャーを略してハイフラ。要は点滅が早いウインカーのこと。現在の価値観ではなにがかっこいいかわからないかもしれないが、チカチカと素早く光るのはレーシーだった。

シャコタン

 今でも意味は通じるし、車高を落としている人もいるだろう。ただ、車高調キットやショートスプリングで下げるなんていうお上品なことはせず、「ふた巻きカット」など、純正スプリングを切り詰めて車高を落とするのも当たり前に行われていた。当然、ガタは出るし、スプリング自体が短くなってしまうので、乗り心地も悪かった。でも、それでもよかったのだ。ちなみにスプリングをカットする手法は車検に通らないので、公道を走るクルマでは厳禁な手法だ。バネカットのイメージ

水中花

 日本ならではの伝統工芸的装備が水中花のシフトノブ。今でもトラックが付けていたりするが、当時の乗用車用は花から始まって、京人形&博多人形、毛針など、中身のバリエーションも増えていった。水中花のイメージ

カーコンポ

 AV系のカスタムといえば、カーオーディオだ。ロンサムカーボイやシティコネクションなどのシリーズが大ブームに。デッキひとつではなく、コンポだけにトータルで装着するのが基本だった。なかでもしびれたのが自分の好きな音が作れるグラフィックイコライザーで、意味もわからず、低音と高音を両方とも極端にして喜んでいたものだ。ちなみにそのような音はドンシャリ(ドンドン、シャリシャリと鳴ることをイメージした言葉の略)と呼ばれた。また音に合わせて光ったりもした。高額すぎたが、ローン(月賦)を組んで買うのが当たり前だった。グラフィックイコライザーのイメージ

 以上、10のカスタムを取り上げたが、なかにはやっているだけで違法改造で取り締まられるものもいくつか含まれている。規制緩和が進んだ今ではなんら問題ないものでも切符を切られたのが昭和のカスタム。でも、厳しい規制のなかであれやおこれやとやるのが楽しかったのだ。

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