世界でも人気の軽オフローダー「スズキ・ジムニー」
新車なら納期は10カ月から1年待ち。現行型の中古車だと新車と変わらない価格、先代モデルでも100万円台を維持する商品価値をもつのが、スズキ・ジムニー。世界最小の本格オフローダーであり、ライバルなき存在の名車である。もちろん、エンジンはR06A型、660ccターボエンジンのみ。40年以上継承してきた伝統のラダーフレームを採用し続けている。
先進性や快適性は望めないものの、こうしたクルマが必要な人にとっては、間違いなく今、乗るべき1台と言っていい。マイルドハイブリッドのジムニー、BEVのジムニーなんて、軟弱(!?)でちょっとピンとこないではないか。
新型登場で今が狙い目な先代「日産フェアレディZ」
そのほかにも、新型が登場して中古車の流通量が増えるであろう日産フェアレディZの先代、Z34型はGT-Rと並ぶ日産のスポーツカーでありながら、中古車価格はGT-Rのようには高騰していないから狙い目だ。とくに6代目はそれまでのGTカー的キャラクターから一気に硬派な本格スポーツカーに舵を切ったZである。
スポーツカーの高騰は避けられないので乗るなら今!
やはり、クルマ好きにとって憧れのスポーツカー、スポーティカーは絶版ともなれば、中古車の価格は高騰やむなし。ホンダ・シビックタイプR、ホンダS2000、FD3S型マツダRX-7あたりも、ここのところグイグイと中古車価格が上昇中。手を打つなら1日でも早いほうが良い(もう手遅れかも!?)国産名車たちである。
ちなみに2009年型のシビックタイプRでさえ400万円近い値付けとなっていたりする(ホンダカーズの参考例)。この先、電動車時代になれば、さらに価格高騰すること間違いなしである。
さらにマツダ・ロードスター、先代トヨタ86、スバルBRZの中古車も、ジワジワと価格上昇中の国産スポーツカーの名車だが、比較的中古車の流通量が多いので、手に入れやすさという点ではお薦めできる。今こそ一生に一度、ガソリンエンジンをガンガン回せるスポーツカーに乗っておきたい……という人の、気軽に乗れる入門車種としても最適だ。
おっと、忘れるところだった。2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞のスバル・レヴォーグSTI Sportも、新車をまっとうな価格で買える純ガソリンエンジンを搭載した、走りや先進運転支援機能を含めて文句なしの国産スポーツワゴンである。「すべての移動を感動に変えるクルマ」というキャッチフレーズは、STI Sportを筆頭にウソはない。まだ、名車と呼ぶには早いが、将来的に振り返れば、その資格アリである。