多彩なエントラントのなかには日本からの参加者も!
このラリーには日本からも多くのエントラントが参戦していて、ボクが初めて取材した2018年は、「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」の館長であり、数多くのヒストリックイベントに参戦している横田正弘氏が「240Z」で参戦。憧れ続けたモンテカルロに初参戦で完走を果たしました。
もちろんヨーロッパ各国からも腕利きのドライバーが参戦していて、ギ・フレクランやジャン・ラニョッティ、ブルーノ・サビー、ワルター・ロールといったラリーで名を馳せたドライバーや、エリック・コマスのような日本でも活躍したレーシングドライバーも参戦しています。ですが、それ以外の多くはいわゆるジェントルマンドライバー。ワークス並みの体制で参戦する人もいれば、家族や仲間達と参戦している人もいます。
ワイン片手にのんびり観戦がオススメ
WRCから「ヒストリーク」まで続けて取材となると約3週間の滞在になるので大変で、取材するたびに「辛いから来年はもう来ない!」って思ったりもするのですが、モンテカルロってやっぱり特別な雰囲気なんです。この空気を一度味わってしまうと、年末あたりからソワソワしだして、早く行きたいなあって思ってしまいます。
さすがにふたつのラリーをハシゴするような観戦を万人にはオススメできないので、ボクがもし友人から観戦してみたいって相談を受けたら、まずは「ヒストリーク」をオススメします。理由はいつでもどこでも観戦できるから。WRCだとSSで観戦しようとすると、何時間も前から行かないと見られなかったりと、修行に近い部分もあるんです。
その点、「ヒストリーク」は占有してないから、ZR区間であってもいつでも出入りできるので楽ちん。もちろん中には全開で走ってくるクルマもいるので、安全管理は自己責任で。道沿いの空き地でBBQやワインで盛り上がるギャラリーも多く、日本のイベントとはまったく違う雰囲気を楽しめると思います。
車検からお祭り気分
なかでもオススメは車検場の見学です。その年によって変わりますが、ヨーロッパ各地からスタートするこのラリーは、車検場とスタートも各国に分散しています。ボクはフランスのランスしか行ったことがないですが、ランスの車検場にはパーツやミニカーなどの出店があり、これを見るだけでも楽しいはず。
車検の様子を見学することも可能なので、昼は車検場、夜はスタートを見学するのがオススメかな。ただし、ZRやラリーのベースが置かれるヴァランスの街まではランスから約600kmあるので、移動を考えるとワインはほどほどに。
世界が元に戻ったらまた行きたい!
いずれにせよ、パンデミックが収まらないことには海外渡航は難しい状況。ボクも去年に引き続いて今年の取材は諦めました。いつの日か観戦できるようになる日が戻ってくることを願ってます。