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テントが袋に入らない! いつまで経っても火が付かない! キャンプ初心者がぶち当たる壁5つと乗り越え方

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: 写真AC/Auto Messe Web編集部

その4「背中が痛くて眠れない」の壁

 テント泊で初心者が陥りやすいのが「背中が痛くて眠れない」という壁だ。キャンプ道具を選ぶとき、テントやシュラフは慎重に選ぶ人が多いのだが、テントマット(インナーマット)を疎かにしてはいないだろうか。キャンプのエキスパートたちは「寝袋よりもマット」という人も多く、快適な睡眠はマットによって大きく左右されるといっても過言ではない。

テントのなかのイメージ

 地面からの冷気や熱を遮断し、地面の凹凸や小石などの緩衝材になるマット選びはもっとも重要な要素となる。マットの善し悪しによって寝袋の性能が発揮できない場合もあるので、少しばかり値が張ってでも性能が高いモノを選んでほしい。また、初心者にありがちなのがいきなりテントを張ってしまうこと。テントを設営する前に地面の凹凸を整地し、小石や枯れ枝などの突起物を掃除してからテントを張ることもお忘れなく。

テントのなかでマットを人を敷く人

その5「キャンプ道具のお手入れ」の壁

 最後はキャンプ道具のお手入れの壁だ。自然と対峙するキャンプではテントの底面が地面と接することで汚れが付着し、テントの中は結露によって湿気で濡れた状態になってしまう。そのまま保管してしまえばカビの繁殖や素材の劣化にもつながり、次のキャンプでテントがカビ臭くて眠れない……なんてことにもなってしまう。

キャンプ道具を片付けたイメージ

 カビや汚れは衛生的にも悪影響を及ぼし、小さな子どもや気管支が弱い人は咳や喘息の原因になることあるので、使用後は泥や土などの汚れを落とし、十分に乾燥させてから保管すること。使用後のお手入れはテントやタープだけでなく、カトラリーや包丁、まな板なども忘れてはならない。スタッキングした状態やケースに入れた状態では汚れが固着し、包丁などは錆びが発生する原因になる。コンロやバーナーなどもしっかりと汚れを落とすことで不完全燃焼などのトラブルを防止でき、道具の寿命も長くすることができるので使用後のメンテナンスまでが「キャンプ」であることを覚えておこう。

食器のイメージ

壁を乗り越えることで楽しさは倍増していく

 キャンプの楽しさは自然と触れ合うことだけでなく、経験を積むことで自分自身の成長がリアルに感じられることだ。便利な日常生活と相反するキャンプではスキルの高さは快適さや楽しさに直結し、苦手だった壁を克服することも大きな喜びに繋がっていく。キャンプの達人と呼ばれる人たちでも誰もが最初は初心者であり、困った状況を何度も経験しその壁を盛り越えている。困った状況をどう乗り切るか、克服するかもキャンプならではの醍醐味なのである。

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  • キャンプ道具を片付けたイメージ
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