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60年・10世代が支えたニッポンの仕事! 敬礼必至の軽トラ&軽バン「ハイゼット」全モデルを振り返る【東京オートサロン2022】

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TEXT: 秡川隆一  PHOTO: Auto Messe Web編集部 竹内耕太

  • 1960年デビューの初代ハイゼット
  • 1964年デビューのハイゼットキャブ
  • 3代目は1968年登場
  • 1971年登場の4代目
  • 5代目は1977年デビュー
  • 6代目の展示車はハイゼットジャンボ
  • 6代目は「まゆげ」の愛称で親しまれている
  • 展示車は7代目のアトレー
  • 1994年デビューの8代目
  • 1999年デビューの9代目
  • ハイゼットは2014年にようやくモデルチェンジ
  • ハイゼットトラックもすでに8年目

初代ハイゼット登場から60年以上、10代目まで勢ぞろいのダイハツブース

 東京オートサロン2022のダイハツブースは、「ダイハツヴィレッジ2022」というテーマで展開。まずは昨年暮れにデビューしたばかりの「ロッキーe-SMART HYBRID」のカスタマイズカー2台がお出迎え。しかし毎度ながら意外と様になっており、密かな楽しみとなっていた方も多いという恒例の風物詩「2代目シャレード デ・トマソ仕様にモディファイされた旬の新車」は、残念ながら今回はおあずけ。

 しかしなんとそのかわり、新旧「ハイゼット」&「アトレー」で会場はびっしり! というのが今年のダイハツブース。デビューしたばかりの新型をベースにした、メーカーならではの完成度が眩しいカスタマイズカーはもちろん、ブース壁沿いには1960年デビューの初代から2014年の10代目トラックに至るまで歴代モデルがずらり。今回はせっかくなので、勢揃いした歴代ハイゼットについて掘り下げてみましょう。

初代 1960年

 まず初代は1960年にボンネットを持つ360ccのピックアップトラックとしてデビュー。翌年になるとバンが加わります。1963年のマイナーチェンジで当時の新型車「コンパーノ」似となるフロントマスクに。余談ですが同じくコンパーノをイメージしたという1999年デビューの初代「ミラジーノ」は、むしろこの初代中期そっくり。また4ナンバー800cc・500kg積で小型貨物車登録となる「ニューライン」も派生車種として登場。

1960年デビューの初代ハイゼット

2代目 1964年

 そのお隣にあるのは現在に至るキャブオーバー車の元祖、1964年デビューの「ハイゼットキャブ」。じつはこのモデル、2代目というよりは派生車種としてのデビュー。初代ハイゼットは軽乗用車「フェロー」の商用車版ピックアップおよびバンが登場するまで生産されていたロングセラーモデルだったため、2代目として完全に独り立ちしたのは最後の1年間のみ。

 1965年秋には現在の「ハイゼットカーゴ」の始祖的存在のバンが登場。800cc・500kg積の4ナンバー小型貨物トラック版「ニューハイラインキャブ」も1966年に追加されています。このニューハイラインキャブも、3代目デビュー後も1971年に「デルタ750(初代ライトエースのOEM)」が登場するまで生産が続いたという、密かなロングセラーモデルとなりました。

1964年デビューのハイゼットキャブ

3代目 1968年

 そして矩形ヘッドライトが目を引く3代目は1968年登場。このころになると早くもEV仕様車が用意されるようになり(初登場は2代目ベース)、1970年代に出版された図鑑の電気自動車の写真や透視図には、この3代目がよく登場しておりました。

3代目は1968年登場

4代目 1971年/5代目 1977年

 1971年登場の4代目は360cc時代最後のデビュー。550cc新規格に対応した5代目「ハイゼットワイド」が1977年に登場したあとも、そのまま1980年代初頭まで360cc版が併売されるという長寿モデルとなりました。これは軽限定免許ユーザーへの救済策のためで、ハイゼットがユーザーのニーズに実直に応え続ける歴史を辿ってきたことを、なによりも物語っています。

1971年登場の4代目

 さらに言うと、4代目モデル末期の1976年1月に加わった550cc仕様から搭載されるAB型エンジンを、4サイクルの開発が間に合わなかったスズキに「フロンテ7S」用として供給していた、というダイハツの懐の深さが垣間見える驚くべきエピソードも。

5代目は1977年デビュー

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