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低走行=極上じゃないから怖い! 80〜90年代旧車の「バリもの」に潜むワナ

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web

たまにエンジンだけ始動してもダメ

 定期的にエンジンをかけているという人がいるが、もちろんかけないよりかはいいとはいえ、逆を言えば動くのはエンジン内部だけ。足まわりの荷重などはそのままだけに、やはりヘタリは進んでしまう。エアコンの聞いた車庫で、ジャッキアップして荷重を掛けないようにするなどしたらまだいいかもしれないが、自動車としての存在意義がまったくなくなってしまう。乗る時間がなくても、エンジンをかけるだけでなく、最低30分は周囲をドライブしたほうがいい。もちろん走行距離は増えなくてもオイル交換などは定期的に行うこと。

 乗ってこそのクルマで、過走行や激しくストレスがかかる急が付く操作は避けつつ、適度に乗ってやって、ボディケアも含めてメンテはしっかりとやってやるのがクルマを健康に保つ秘訣だろう。歳は取っていて、見た目はそれなりだけど、健康で元気というのは、人にもクルマにも言えることだろう。

走っているR32GT-Rの画像

 じつは筆者の愛車も20年落ちで、6万kmという微妙な状態で購入したもので、当初は走行が少ないと喜んだものの、なんとなく調子はよくないし、エンジン内部を見るとスラッジだらけ。ゴム類は結構ヒビが入っていて、完調にもっていくのにかなり苦労した覚えがある。中古車購入時は走行距離だけに注目せず、メンテナンス履歴や実際の調子も見て判断するようにしたい。

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