オススメその3:スズキ・スペーシアギア
スーパーハイト系軽自動車が登場したところで、もう1台、アウトドア、キャンプシーンに似合うのが、スズキ・スペーシアギアだ。室内空間の広さ、後席格納時のラゲッジスペースの広さ、クラスでもっともフラット化できるシートアレンジ性は言うに及ばず、スペーシアの持ち味である走りの良さが際立つ1台。ただのスペーシアだと生活感、子育て感あるクルマになってしまうが、このクロスオーバーテイストあふれるギアだと、最低地上高はスペーシアと変わらないものの(ここは心配無用ですよね)、自然のなかでの存在感がまるで違うのである。
オススメその4:ホンダN-BOX
次に紹介するのはホンダ車。意外かも知れないが、N-VANではなくN-BOXだ。アウトドアテイストなんて皆無じゃないか!! と思うかもしれないが、実際、そうです。しかし、カスタムではなく、標準車のプレミアムアイボリー・パールII&ブラウン、あるいはプラチナホワイト・パール&ブラウンの2トーンカラーのボディカラーなら、自然のなかに違和感なく溶け込むはず。だが、最大の理由は上記にもあるように、今どきの人気アウトドアフィールドやキャンプ場へは、N-BOXのような乗用系軽自動車、最低地上高のクルマでも、なんの問題もなく辿り着けるものなのである。
むしろ、スーパーハイト系ならではの広大な室内空間の使い勝手がモノを言うのである。テントを張ったとしても、天候や気温によっては、車内に一時退避、というシーンもあるはず。そんなときN-BOXの室内空間、とくに後席はまるでコテージのリビングルームのように使えたりする。スライドドアから玄関ドアを開けるようにスムースに乗り込め、ソファ感覚のシート、テーブルや飲み物置き場まで、天井の高い広々とした空間のなかに用意されているのである。
そして、何と言っても直近のマイナーチェンジで電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能が加わったのと同時に、ACCに渋滞追従機能が追加。定評ある動力性能や乗り心地に加え、とくに高速走行での快適度が飛躍的に高まっているところに注目である(先進運転支援機能のホンダセンシングは全グレードに標準装備)。
以上の4車は、アウトドアやキャンプに行く際の抜群な荷物の積載力、天候悪化時の緊急避難所としても、ゆったりできる後席スペースの広大さ&快適さを備えている。さらに、往路・復路ともに、動力性能や乗り心地に優れていることから、快適で安心感あるストレス最小限のドライブが可能になる軽乗用車たちである。もちろん、2WD&NAモデルでもなんら不足はないが、動力性能にゆとりあるターボモデルならより一層、快適なアウトドア、キャンプへのアクセスが可能になるはずだ。よく行くアウトドアフィールドやキャンプ場が、遠方かつ登坂路の先にある高地なら、ターボを薦めたい。