ドライバーたちからも高評価の嵐
この「GRダカールハイラックスT1+」についてドライバーのひとり、アル-アティヤはテスト段階から「この新しいハイラックスには感銘を受けっぱなし。とくに新採用された大径タイヤで厳しい路面に対応できたことが素晴らしい。エンジンのトルクとパワーにも文句はない」と絶賛。
さらにチームメイトのジニエル・ド・ヴィリエールが「ランドクルーザーのエンジンこそが私にとってのハイライト。とてもパワフルで、テストでの信頼性も高い」と語れば、同じくTOYOTA GAZOO Racingのヘンク・テラガンも「新しい大径タイヤとサスペンションが素晴らしい」、同チームのシャミア・ヴァリアワは「新たなV6エンジンは最初から印象的でした」とインプレッションするように、ドライバーからの評価は高い。
アル-アティヤ/ボーメルが堂々の優勝を果たす
事実、同モデルは2021年の南アフリカ・クロスカントリーラリーシリーズでのテスト参戦を経て、2022年のダカールラリーで猛威を発揮。アル-アティヤ/ボーメルがステージ1を制すると、ステージ4でもベストタイムをマークするなど序盤から抜群のスピードを披露した。さらにニューマシンにはトラブルがつきものだが、後半戦ではマシンを労わるようにアル-アティヤ/ボーメルはクレバーな走りを披露し、終始ラリーをリード。その結果、前述のとおり、アル-アティヤが自身4度目の勝利を挙げ、TOYOTA GAZOO Racingは2度目の勝利を獲得。GRダカールハイラックスT1+のスピードおよび安定性&耐久性の高さを証明した。なお、チームメイトのヴィリエール/デニス・マーフィも、この世界一過酷なラリーを5位で走破している。
大会終了後、ウイナーのアル-アティヤは「この素晴らしいGRダカールハイラックスT1+を生み出してくれたチーム代表兼テクニカルマネージャーでもあるグリン・ホールに感謝しています」とのこと。さらにチーム代表のホール氏も「新しいGRダカールハイラックスT1+で勝利できて感激しています」とのことだが、まさに2022年のTOYOTA GAZOO Racingの勝利は、経験豊富なアル-アティヤのドライビング、そして、GRダカールハイラックスT1+のパフォーマンスで掴み取った勝利と言えるだろう。