クルマの程度はボディまわりとメカまわりのふたつに分かれる
新車でも厳密に言えばあるのが程度の差。新車の場合は当たり外れということになるだろうが、中古車となると一物一価で、それまでの保管の仕方や乗り方、メンテナンスによって状態が異なってくる。最近のクルマならそれほど差はないので、よほどひどいことになっていなければとくに問題はないだろう。問題は旧車も含めた古いクルマだ。
古いクルマに乗っていると声をよく掛けられるのだが、言われるのが「程度いいねえ」という言葉。気分は悪くないので毒づきはしないが、内心は「パッと見でなにがわかるというのだ?」と思ったりする。要は、ボディがピカピカしていればなんでも程度がいいということになる。
まぁ、言う方も真剣ではなく、世間話程度で社交辞令みたいなものなんだろうが。とはいえ、程度ってなんだろうと考えみると、大きく、ボディまわりとメカまわりのふたつに分かれるように思う。
ボディがピカピカ真の程度があるというわけではない
まずボディは確かにピカピカしているのは大前提だろうが、ただそこに真の程度があるわけではない。やはり真の程度は奥の奥、裏の裏まで腐食やサビがないこと。見えないところが腐食などしているというのは外観上関係ないだろうが、剛性などは落ちるのでシャッキリしない。
ただ、言い出したらキリがないこともあるし、車種によっては腐食していないクルマはないと言われるほどのウイークポイント的なところはあるが、そうなるとさすがに例外ではある。ちなみにカプチーノのリヤバルクヘッド裏側やパオのスペアタイヤスペースなどはお馴染みだ。