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ハイエース乗りの「不満」を手軽に解消! 愛工房の「実用的ドレスアップ」新作アイテム3つが秀作だった

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TEXT: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)  PHOTO: 小林 健

カンタン手軽に装着できるのが嬉しい!

 クルマをドレスアップする。そう聞くと、少しハードルが高いと思うかもしれない。ところが、近年では加工せず貼るだけで簡単に取り付けが可能なアイテムが増えている。そのなかでも注目したいのが、トヨタ・ハイエースやスズキ・ジムニーなどをメインに、DIYで愛車のイメージを手軽に変えることができるパーツを豊富にラインアップする愛工房だ。こだわりの新商品を紹介していこう。

 今回の新作アイテムは、トヨタ・ハイエース&レジアスエース用「サイドステップカバー」と「リアバンパーパネル」。そして「シフトノブ(白アルマイト&黒アルマイト)」の3種類となる。

【新商品】サイドステップカバー

 ハイエースは座席の下にエンジンが搭載されているため、シートの位置が高くなり乗り降りがしにくい。そのため、タイヤハウスの前には小さなステップが装着されているのだが、純正パーツは樹脂製品のため汚れやすく、さらに月日が経つと劣化し白色に変化するので、みすぼらしくなってしまう。トヨタ・ハイエースのドアステップ

 そこで役立つのがサイドステップカバーだ。素材はアルミ縞板で、貼るだけで取り付け可能という優れもの。さりげないドレスアップ効果もあるのが嬉しい。トヨタ・ハイエースのドアステップ

 作業の手順は、サイドステップの汚れを落とし、十分に脱脂をしてから付属される3M PACプライマー(PPやPDM部品と両面テープの密着性を高めるもの)で車両側の接着する面に塗るまでが下準備。トヨタ・ハイエースのドアステップ

 あとは製品に貼られている両面テープを剥がし、サイドステップに接着をするだけ。これなら、カスタム初心者でも安心して作業できること間違いなしである。トヨタ・ハイエースのドアステップ

 開発・販売を手がける有限会社アマノ/愛工房の代表取締役である天野信昭氏は「一カ所曲げている部分があるのですが、縞板の山があるのでベンダー(鉄板を曲げる機械)だと曲がりきらないため、職人がジグを使って木槌で少しずつ叩いて付けている角度なんです。この角度が重要で……」と話す。実際に取り付けたステップを見ると、ドアと曲げの位置を部分を合わせているため、あたかも純正風に見えるのがさりげない。

 さらにこのアルミの板厚と両面テープの厚さにもこだわっており、ドアと縞板のクリアランスが絶妙だったことも付け加えておきたい。

トヨタ・ハイエースのドアステップ

 なおカラーバリエーションはアルミ地肌のほかに、防傷・防錆・防汚などに効果的な耐久性のある、ラプターライナーを使用したザラザラ感のあるブラックの2種類を用意。価格はアルミ地肌仕様が1万1000円(消費税&送料込)。ブラックは1万4000円(消費税&送料込)となっている。トヨタ・ハイエースのドアステップ

【新商品】リアバンパーパネル

 続いて紹介するのは、同じくハイエース用のリアバンパーパネル。新たに新色のブラックが追加された。ビジュアルだけではなく、傷つき防止など実用性も兼ねることが可能なので、仕事もドレスアップも両立したい欲張りなユーザーにオススメしたい。リアバンパーパネル

 素材はサイドステップ同様にアルミ縞板を使用し、ラプター塗装をすることでザラザラ感のあるワイルドな雰囲気を演出。荷物の積み降ろしやラゲッジに乗り込むときなど、がさつに踏んで傷や汚れがつきやすいパーツなだけに、装着するだけで美を保てるのがポイントだ。リアバンパーパネル

 取り付け方法は、車両側接着面を十分に脱脂をしてから付属されている3M PACプライマーを塗り、製品の両面テープを剥がして装着するだけ。リアバンパーパネル

 ここでポイントなのが、ステップの部分の両面テープは2〜3cmほどめくっておき、ボディ側の立ち上がっている板を先に貼り付けてから剥がすとズレることなくキレイに装着することが可能だ。先にステップの位置決めをして貼り付けてしまうと、立ち上がり部分がボディに届かなくなってしまう可能性があるため、くれぐれも注意したい。リアバンパーパネル

 ちなみに、装着後はステップ部分が浮き気味になっているが、使い込んでいくうちになじんでいくとのことなので安心してほしい。ドアステップカバーとセットで装着すれば、トータルコーディネートも可能だ。リアバンパーパネル

 価格はアルミ地肌が9500円(消費税&送料込)。ラプター塗装済みが1万3000円(消費税&送料込)となっている。リアバンパーパネル

【新商品】シフトノブ

 最後に紹介するのは、いつも触れる部分だからこそこだわりたいドレスアップパーツのひとつ、シフトノブだ。トヨタ・ハイエース用シフトノブ

 職人が50パイのアルミ丸棒から旋盤で削り出して製作するという美しいシフトノブは、持ちやすさを追求して開発が進められた。市販に至るまで、試作品を何本も作り改良を重ねてきたという。実際に装着したハイエースのシフトノブを触ってみると、シフトをセレクトするときに触れる指の腹に削り込みがフィットし、操作感もよく、いつまでも触っていたくなるような感触だった。トヨタ・ハイエース用シフトノブ

 外観デザインは付け根部分のリットラインも、当初は2本にするのか3本にするのか、といろいろと試したそうだが、デザイン的に落ち着く上から3本・3本・2本と、合計8本のスリットを採用。実際に装着してみると、アルマイトが上質な質感を与え、陽のあたりによっては、より立体的な造形美を演出する。トヨタ・ハイエース用シフトノブ

 また製品にはエンボス加工されたトヨタロゴのシールが2枚付属される。陽にあたって劣化したり、剥がれてきたときのために1枚多めに同封されているのも、長く使いたいオーナーには嬉しいだろう。取り付けは既存のシフトノブを外し、愛工房製のアルミシフトノブをねじ込むだけと簡単だ。ハイエース用のシフトノブ

 カラーバリエーションは白アルマイトのほかにも黒アルマイトを用意。黒アルマイトのシフトノブは、他社では意外にも製品化されていないそうだ。自身のハイエースの内装に合わせてチョイスしてほしい。価格は1万5000円(消費税&送料込)となっている。トヨタ・ハイエース用シフトノブ

 実際にハイエースを所有するオーナーの「こうだったらいいのにな」という思いが製品開発のキーとなり、今回の3アイテムが商品化されることになった。さまざまな魅力あるアイテムを具現化してきた天野社長だからこその発想と技術が、オーナーの願いを叶える製品開発につながる。次はどんなアイテムが登場するのだろうか? 今から楽しみだ。

愛工房

◆tel.048-998-8899
http://www.megumikobo.jp/

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  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • 1991年生まれの秋田県出身。15歳のときに上京し勉学に勤しむも、高校生時代から東京都内をカメラ片手に自転車に乗って、神出鬼没、車屋巡りをする日々を送る。社会人になり、その時に出入りしていた趣味系自動車雑誌の元編集局長に呼ばれ、交通タイムス社に入社、現在に至る。イタリア車が趣味の中核ではあるものの、クルマに関連する本やミニカーを集めまくる根っからの収集癖おさまらず……。古書書籍、ミニカー、これらの山の中で生活を続けている編集者。
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