タイヤ保管のコツ3 空気圧は半分にして立てて保存
ミシュランではタイヤの保管時は、空気圧を使用時の約半分にすることを推奨している。ゴムや、内部のワイヤーなどの緊張を和らげるためであるという。また、横積みでの保管も片側のサイドウォールだけに負担がかかるので、立てて保管することをオススメするとのこと。
タイヤ保管のコツ4 何も塗らない
良かれと思ってツヤ出しワックスを塗っている方もいるが、それは微妙。紫外線との合せ技で急速な劣化を招く場合もある。ツヤ出しワックスは見た目の問題だけなので、保管時は不要。普段乗りのときも見た目を引き締めるには有効だが、たまに使用するくらいにしておきたい。
横積みでついたクセを取るのはプロレーサーでもひと苦労
すでに他界されてしまった名レーサーの山路慎一さんは、こう言っていた。
「海外メーカーのレーシングタイヤはさぁ、船で赤道近くとか通って何カ月もかけて持ってきてるからさぁ、その間に時間と熱でクセが付いちゃってることが多いんだよねぇ。タイヤが丸くないっての? そんな感じだから、よく走り始めはタイヤを温めるために左右にウィービングしているけど、じつは『このやろ、丸くなれ!』って感じで、タイヤに付いたクセを直すために走ってたなぁ」
それだけ、横積みでついたクセを取るのは大変だったようだ。同じように、長期間にわたる横積みでの保管は、ちょっとクセが付いてしまうかもしれない。タイヤはできるだけ冷暗所で空気を遮断し、縦に積んで保管して、次に使うまでそっと眠らせてあげてほしい。