ずっと欲しかったモーリスはあまりにも部品が高く……
続いて、大学時代からの親友である植木くん(50歳)の話だ。
大学時代からの念願だったモーリス1100を買ってはみたものの
ハイドロが生きていると路面の凹凸を吸収し、
ディスプレッサーユニットはパーツ代が高い(4個必要だが、
最初期のOHVエンジン仕様なので、もうすぐ30年落ちだが、
イメージとリアルな世界での現実は異なる旧車ライフ
クルマに詳しくない人のなかには、旧車を最新の国産車を扱うように気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか半年から数年で廃車にしてしまう心無い人もいる。
筆者は1974年式のアルファロメオGT1600ジュニアを24年前から愛用しているが、ずっとヒーヒー言いながらクルマエンゲル係数が高い生活を送っている。子どものころからの夢や他者から得たイメージとリアルな世界での現実は異なり、旧車はハンパな覚悟や不純な動機では走らないのだ。
旧車に対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ昭和のクルマをパートナーとした楽しいカーライフが成立するので、これから国内外の旧車をゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでほしい。