「水色」がつないだ高級ヴィンテージカー乗りとのご縁
水色号がつないでくれた友だちの輪のなかには戦前の「ブガッティ」を愛用しているオーナーも含まれている。昨年、「クラシックジャパンラリー2021 門司-神戸」に参戦取材で赴いたときに、1928年式「ブガッティT37」の持ち主がスタート前にこんなことを言ってくれた。
「いつもSNSで水色号のことを拝見しています。いろんなところに行っていますね。水色号の色は本当にいい色合いだと思うので、僕のT37も同じ色にしようと思っているんですよ。似合いますかね?」
またまたご冗談を……と思って、青いブガッティのボディを見つめていた目をオーナーのほうに向けたら真剣な表情をしていたので、急いで「T37には、いまのブルーが似合いますよ」と返答しておいた。水色号にまつわる数々のエピソードのなかでも、このブガッティの話は、いまのところ面白さ&車両の金額的に最高峰だ。これを超えるエピソードを得ることができたら、また書かせてもらおう。
旧車をさらにパーソナライズしたかったら、ナショナルカラーにこだわることなく、好きな色で塗ってみるといいだろう。人の縁が広がり、自動車趣味生活がより充実すること間違いなしだ。