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ハイエースどころかまさかの光岡まで! 25年ルールで渡米した意外な日本の古いクルマたち

海外の日本車専門店で見つけた意外なクルマ

 製造から25年が経過した車両についてはアメリカで合法的に乗ることができるといういわゆる「25年ルール」。これによって日本からも多くの車両がアメリカに輸出されているのはご存知の通り。

 その結果アメリカでは正規販売されていなかった日産スカイラインGT-Rやシルビア/180SXのターボモデル、トヨタのツアラーV系などのスポーツモデルや、日本専売として生まれた軽自動車などが海を渡っている。

 しかし、じつはアメリカに輸出されているのはスポーツモデルや軽自動車ばかりではなく、意外なモデルも海を渡っていたのである。今回はそんな海外の日本車専門店で見つけた、意外なクルマたちをご紹介しよう。

トヨタ クラウン/日産 セドリック&グロリア

 スポーツモデル以外で意外にも台数が多かったのが、日本の高級車の代表であるクラウンと、そのガチンコライバルであったセドリック&グロリアだ。

 クラウンであれば150系、セドグロならY33型までが25年ルールの対象となる。どちらかというとクラウンの方が台数は多く、利便性の高い130系のクラウンワゴンやWY30型のセドグロワゴンなども輸出されていた。

 恐らくこの辺りのクラウンとセドグロは、基本的に日本国内専売車として作られていたこともあってアメリカ人からしてみると非常に“和風”なセダンというところがウケているのかもしれない。

トヨタ ハイエース/日産 キャラバン&ホーミー

 こちらも前述のクラウン&セドグロと同じくアメリカでは販売されてないなかった、日本のワンボックスカーの代表選手たちも海を渡る時代となっている。

 ハイエースでは100系、キャラバン&ホーミーはE24型までが輸出の対象となるが、人気となっているのはバンモデルではなく、装備が充実したハイエースであればスーパーカスタム系、キャラバン&ホーミーであればGT系が人気となっている。

 これは日本車ならではのシートアレンジの豊富さに代表される使い勝手の良さが、アメリカ車とは違った魅力として映るのだろう。

 また、意外にもディーゼルエンジンを搭載した仕様が人気となっている。これは長距離移動が多いアメリカの交通事情も影響しているようで、トルクフルかつ燃料コストの安い点が魅力なのかもしれない。

ミツオカ各種

 最近こそロックスターやバディなど、アメリカンテイストの車両をリリースしているミツオカだが、それまでは古き良き英国車のテイストを持ったモデルを多くリリースしていた。

 そんなクラシカルな雰囲気を持つミツオカ車も複数の車種がアメリカに渡っており、とくにマーチをベースとしたビュートとクルーをベースとしたガリューIはそれなりの台数が輸出されていた。

 すでに年式の古いフィガロやBe-1、パオといったパイクカーが輸出されて大ヒットしたことで、海外のバイヤーが先行投資の意味も込めて輸出しているのかもしれないが、果たして?

番外編:アメリカでも販売されていた車種

 最後に意外にも台数が多かったのが、アメリカでも正規で販売されていた車種だ。SR20DETエンジンを搭載したモデルが存在しなかったシルビアや、前期型のみだったFD型RX-7であればまだわかるのだが、ほとんど仕様に差がないモデルも多く海を渡っていたのである。

 例を挙げると初代レクサスLSとして販売されていたセルシオや、初代オデッセイやエスティマ(現地名プレビア)といったモデルたちのほか、ターボモデルの日本仕様は北米仕様よりもパワーが抑えられていたZ32型フェアレディZ(300ps→280ps)までもが輸出されていたのだ。

 恐らくこれはアメリカでも販売されている車種にもかかわらず、ハンドル位置が右である、という意外な点や、細かな部分で違いがあることに歓びを見出すマニア向けと思われる。日本でもわざわざ左ハンドルの車両を輸入して乗ったり、輸出仕様にカスタマイズすることがあるため、「その気持ちはわかる!」と頷く人も多いのではないだろうか?

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