トラブルが比較的少ないモデルを紹介!
こだわりや憧れがあって、このモデルが欲しいという人がいる一方、とりあえず古いクルマそのものを楽しみたいという人もいる。そうなると、なにを買ったらいいのかわからないという声も聞かれたりするし、相談を受けたりもする。
このタイプの人だと、まずはその雰囲気を楽しんでみたいということも多くて、苦労するのはイヤだったりする。そこで今回、維持しやすい、初心者向けの車種をまとめてみた。これでハマればさらにディープな世界に行くのもよしだ。
スズキ・カプチーノ
スズキは全般的に古いモデルでもパーツの供給はいいほうだ。なかでも軽スポーツで一時代を築いたABCトリオ、マツダAZ-1、ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノのうち、カプチーノはオススメ。ボディの一部が錆びやすかったりするが、基本的には丈夫で維持もしやすい。軽のFRスポーツというのも貴重だ。専門店もあるので、メンテ体制も良好である。
スズキ・ジムニー
こちらもスズキだが、テイストは一転。息の長いモデルだけに、維持する環境は整っている。パーツについては欠品もあるにはあるが、オリジナルにこだわらなければ問題なし。その気になれば2ストモデルもいける。
マツダ・ロードスター(初代)
コンセプトなどが変わらないだけに、初代も古臭さは感じない。それでもあらためて乗ってみると、ピュアでクラシカルだ。価格も高騰中で、激安のボロボロといったものが減っているのは厳しいが、そこそこのものを買って、楽しむことはできる。パーツも問題なしだし、面倒を見てくれるショップなどがたくさんあるのもいい。
ミニ(BMWモデル以前)
BMWのではなく、ローバーなどが作っていたオリジナルのほう。こちらも価格は高騰中だが、完璧にレストアしたものなどにこだわらなければ旧車の雰囲気を楽しむことができる。社外パーツは大量にあるし、専門店も多い。少しずつ直しながら乗るのもオススメで、旧車ライフを満喫できるモデルといっていい。
フォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)
ミニ同様に輸入車のなかでは維持しやすい。比較的最近(2003年)までメキシコで作っていたので、雰囲気は旧車でも新しめのものを買うことができる。専門店も多いし、社外パーツも多い。純正同等品も入手しやすくて、空冷というのはメンテナンス面でも有利だ。
番外編:L型エンジン搭載車
エンジンを基準にして選ぶなら、L型搭載車がオススメ。ゴリゴリの旧車が多くて価格高騰しすぎだが、スカイラインやフェアレディZなど、他社に比べると日産は部品供給についてはいいほうだ。L型を搭載している車種はものすごく多くて、メンテもしやすいし、日産の旧車は社外パーツも多いので維持しやすい。
まとめ 専門店があるか否かが大事
特定モデルだけを扱う専門店があるかどうかが大きなカギだ。上級者となると、自ら手を下したり、面倒を見てくれるプロを探し出したりもできるが、初心者だと迷うことも多い。そこで頼りになるのが専門店だ。ただし、最近の部品事情もあって、ほかで買ったクルマに対して、パーツ購入も含めて面倒だけ見るというのは厳しくなってきている。自分のところで買ってくれた車両を優先したいというわけだ。いずれにしても、専門店で車両も買うのがベストというのが現状となる。