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1151psのハコスカに25年間放置から復活したサバンナRX-3スポーツワゴン! 1度は見ておきたいチューンド旧車4選【東京オートサロン2022】

カスタムしても楽しめる旧車の世界

 世界最大級のカスタムカーの祭典として知られる東京オートサロンは、1983年にスタートした東京エキサイティングカーショーが前身だ。近年は各自動車メーカーがスポーツコンセプトモデルの新型車などの発表や、モータースポーツ活動の体制発表を行う場としても注目されている。だが、いまでもカスタムショップが製作したエキサイティングなクルマたちも会場内にズラリと並んでおり、そのなかから筆者が気になった4台をピックアップしてみた。

街乗りからサーキットまで楽しめるハコトラ

 まずは、レイトンブルーのハコトラだ。尾林ファクトリーが展示した1989年式のAKIRA’s サニートラックは、カーサービス ヒロのハコトラキットが装着された一台。街乗りからレーシングフィールドまで難なく走れる仕様となっている。

 エクステリアのドレスアップ内容&使用パーツは、ワークスオーバーフェンダー、フロントリップ、FRPボンネット、フェンダー、グリルといった内訳だ。 しっかり走る、しっかり曲がる、しっかり止まる、そして、車高が低いを実現しており、大型バイクも積めるようにスタイルキングの車高調を装着。リヤの足まわりを4リンク化し、エアサスを装備する。ダンパーはスタイルキングのコイルオーバーショックだ。

 排気量1500ccのA14型エンジンはTS仕様フルチューンで、それに組み合わされたキャブレターは45φという大口径のウェーバー。最高出力231psを実現している。排気系はスタイルキング/ユキ製作所の製品で、トランスミッションはローバック5速だ。

 伝動系は小倉クラッチの超軽量フライホイールを奢り、デフはクスコのノンスリだ。 ホイール、シート、ステアリングホイールは、いずれもB・R・E。タイヤサイズは、フロントが195/45-14、リヤが230/525-14となる。いすゞ117クーペ用メーター、ロックフォードのオーディオ、アルパインのカーナビが付いていた。

1155psを発生するハコスカ

 続いて紹介するのは、TRAIL MOTOR APEX RACINGのハコスカ。こちらはフロントに最高出力1155psを発生する、排気量5700ccのナスカー用V型8気筒エンジンを押し込んでいた。出展者のコメントを紐解くと、往時の日産を代表する旧車のハコスカをベースとし、細部に至るまで補強や造り込みを実施。ワンオフパーツなどで惜しみなく手を加え、戦うために製作した一台とのこと。しかし、1155psのハコスカを実際に走らせたら、パワーがありすぎて直進させるだけでも大変だろう。

 排気系は、FAT FIVE RACING。伝動系はトランスミッションがG FORCE、クラッチがtiton、デフがOS技研だ。エアロキットはPANDEM、シートはBRIDE、ステアリングホイールはVERTEX、メーターはECU MASTER、ブレーキはWil Woodというスペックだった。

25年前に造りかけたまま放置していたサバゴン

 次のクルマは、ロータリーエキシビションが展示した郷田鈑金サバンナワゴン with team 絆&雨宮だ。25年前に造りかけたまま放置していた“サバゴン”を、公道復帰させるプロジェクトで製作したのだという。

 車名に雨宮と入っているが、現在は雨宮さんからもらったというユーノスコスモ用のマフラーが装着されているのみで、いつの日にか雨宮チューンのRE20Bを積みたいそうだ。現状はノーマルのツインターボ仕様で、インタークーラーはナシ。

 オイルクーラーはFC3S型サバンナRX-7用を装備している。 トランスミッションはRX-8用の6速MTで、クラッチはORC TWIN PLATE。デフはマツダスピード製で、サスペンションは特注のエンドレスファンクションだ。

 ブレーキもエンドレス製で、フロントに特注の4POTキャリパーキットを装備している。フロントが9J-15、リヤが10J-15サイズとなるホイールは、RSワタナベ エイトスポークRタイプ。タイヤはYOKOHAMA ADVAN HF typeDで、フロントが205/50R-15、リヤが225/50R-15だ。

 当時物のワークスフェンダー改とチンスポを装着するボディは、FC3S用サスペンションメンバーに合わせ、フレームとフロアを加工。外装色はマツダ純正のイエローだ。シートは、BRIDE EUROSTER II 雨宮Verを装備していた。

Zの美しいシルエットをスポイルしないエアロメイクに注目

 最後に紹介するのは、SPEED FORMEの1974年式フェアレディZ S30。外装にSPEED FORMEのエアロフルキットを装着し、見る者にインパクトと存在感をアピール。Zの美しいシルエットをスポイルしないエアロメイクが施されていた。

 ボディサイズや雰囲気など、ノーマルのスタイリッシュなシルエットを崩すことなく、エアロで疾走感が表現。インテリアにおける特筆ポイントとなるRECAROシートとのマッチングもバッチリだったことを記しておく。

 ホイールはRAYSで、フロントが9J-17、リヤが10J-17サイズだ。ボディと同色となるブラックのホイールに組み合わされたタイヤは、YOKOHAMA ADVANだった。日本生まれ、日本育ちのブランドであることを大切にしているため、SPEED FORMEのエアロは題材となる国産旧車のスポーツテイストをうまく活かしたデザインだといっていい。全方位的に洗練されていて、カッコよかった。

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