アウトドアに適したクルマはラゲッジルームが広ければ◎ではない
アウトドアに出かけるためのクルマ選び。そこにはいくつかの要件がある。そのなかで、多くのアウトドア初心者は荷物がたっぷり積めるラゲッジスペースや、広い居住空間が第一条件だと思っているかもしれない。だが、実際にはそれだけが重要ではない。
アウトドアに似合うクルマのキャラクター
まず、気分として、アウトドアで映えるギア感のあるクルマであってほしい。ラゲッジスペースが、ヨーロッパの空港に常駐しているケースの多いタクシーで使われるほど広大なVWパサートセダンなんて、アウトドアに似合うはずもない。
やはり、SUV、クロスオーバーモデルがアウトドアフィールドに似合い、映え、移動している間も盛り上がれるのではないだろうか。それこそ軽自動車だって、スズキ・ハスラー、スズキ・スペーシアギア、ダイハツ・タフト、ダイハツ・ウェイクあたりなら、ばっちりである。アウトドアで初めて会う人たちと、クルマ趣味談義で盛り上がれる可能性さえある。それがフォーマルなセダンに乗っていったとすれば、どうだろうか。
アウトドアフィールドまでのドライブを快適にこなせる走行性能&運転支援機能
冒頭で、アウトドアフィールドはほとんどの場合、家から遠いところにあるはずと説明したが、わが家がよく行くアウトドアフィールドは那須高原。東京からなら東北自動車道を使って約3時間の距離にある。ゆえに、ロングドライブでも疲れにくい走行性能、乗り心地、車内の快適性が求められる。
現地に着くまでに運転手も同乗者も運転、ドライブ疲れでヘトヘト……では、アウトドアを目いっぱい楽しめない。よって、長時間の運転、ドライブでも疲れにくいクルマを選ぶと、移動から現地でのアウトドアライフまで、より楽しく快適にエンジョイできるというものだ。
基本的なクルマの快適性に加え、今なら先進運転支援機能のひとつ、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やレーンキープアシストといった機能も欠かせない。クルマでの移動で、もっとも疲れるのは運転手。しかしACCやレーンキープアシストなどを駆使すれば、運転にかかわるストレスは最小限で済む。実際、筆者だってACCなどを駆使したロングドライブだと、現地に着いたときの運転疲労がほぼなく、絶好調のままアウトドアを楽しむことができている。
そうしたメリットを享受するには、ACCなどの先進運転支援機能の装備も重要だが、クルマの動力性能のゆとりや静粛性の高さがかかわってくることはもちろんだ。