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「広けりゃOK」で損する人多数! アウトドアを120%楽しむためのクルマ選びのコツ4つ

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 日産自動車/本田技研工業/Auto Messe Web編集部

アウトドアの荷物の積み込みやすさ

 荷物の積載性に関しては、必要な荷物を積み込める容量はたしかに必要だが、アウトドアでは普段のスーパーマーケットでのお買い物とは、使い方が異なる点にも注目したい。そう、重い荷物の積み込みやすさや、汚れても気にならない仕様が不可欠だ。アウトドアの荷物の積み込みやすさも重要だ

 重い荷物の積み込みやすさでは、ラゲッジスペースの開口部地上高が高すぎないこと。そして幅方向というより奥行に余裕があること、そして後席を格納してラゲッジスペースを拡大して使う場合には、ラゲッジスペースのフロアと後席を格納した部分に大きな段差、角度がないことが挙げられる。ラゲッジスペースは低く、奥行きがあり、フラットだと、とくにアウトドアシーンでは使いやすいのである。トヨタRAV4のラゲッジスペース

 例えば、トヨタRAV4などに代表される、アウトドアに似合うミッドサイズの国産SUVのラゲッジスペースの開口部地上高では、RAV4=695mm、ホンダCR-V=665mm、日産エクストレイル=730mm、スバル・フォレスター=730mmというように、各車、差があり、重い荷物の出し入れのしやすさという点では、もっとも低いCR-Vが有利になる。ホンダCR-Vのラゲッジスペース

アウトドアで汚れた荷物の積載も気にならないラゲッジルームの仕立て

 そしてアウトドアでは、クルマから下ろした荷物が、普段とは違って汚れる。突然の天候悪化による撤収ともなれば、なおさら、汚れ、水気をラゲッジスペースに持ち込むことになる。そこで、日産エクストレイルやスズキ・ハスラー、スズキ・クロスビー、ダイハツ・ウェイクといったクルマに用意される、汚れや水気(キズ)に強い防汚加工が施されているラゲッジスペースだと、過度な気遣いなく、どんな時でも荷物をガンガン積み込めるから、アウトドアでは便利なのである。

 もっとも、筆者のステーションワゴンのラゲッジルームは防汚加工が施されているわけではないが、純正のラゲッジカバー(フロア、側面、後席背面をカバー)を装着して対応している。好みのアウトドアに似合うクルマが防汚加工のラゲッジルームを持っていなくても、手を加えればなんとかなる項目ではある。ラゲッジマットの防水機能

 というように、アウトドアに適したクルマとは、決してラゲッジルームが広ければよい、ということではないのである。自身のアウトドアスタイルにぴったりなクルマを、そうした要件を基本に見つけてもらいたい。

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