初代シビックRS
リプロダクション品も多い外国車に比べて、圧倒的に大変となるのが国産車のパーツの調達です。パーツ難の話題になるとしばしばその筆頭に挙げられるのがホンダ車なのですが、今回展示されていたオレンジ色の初代「シビックRS」は、運よくコンディションも良好なベース車に予備のパーツ類が付属していたおかげで、さほど大きな困難には見舞われなかったとのことです。
初代シルビア/ルーチェロータリークーペ
しかし「ルーチェロータリークーペ」と初代「シルビア」に関しては、やはりほとんど壊滅状態だったそう。そうした難局を「無いものは作れ」と言わんばかりに切り抜けてしまうのもエンドレス流。例えば初代シルビアはエンブレムを3Dプリンターにて再現。中古品すら出回っておらず、どうにもならなかったテールレンズはなんと一から作成し、困っているほかの初代シルビアのオーナーにも供給したとのことですから、もはや逸話と言って良いレベルです。
もちろんレストアに要した期間は他車と変わらぬ半年ほどとのことですので、情熱と実力にはただただ脱帽。短期間のうちに見事に仕上げ、さらに動的な部分も磨き上げるというスタイルのエンドレスの一連のヴィンテージカーが一堂に展示されている、長野県南佐久郡佐久穂町「ENDLESS 130 COLLECTION」に足を運んでみるのも楽しそうです。