現在では800㎰オーバーまで許容するほど止むことなく進化
パフォーマンス面も500㎰がブロックを含めて安全のマージンと言われているが、現在は2.2Lまで排気量アップしたうえで、可変バルブタイミングリフト機構「NEO VVL」を採用したSR20VEのシリンダーヘッドを組み合わせれば800㎰オーバーを許容するエンジンに仕立てることも可能。ただし、エンジンを壊さずにパフォーマンスを高めるためには、前述したとおり強化パーツへの交換が前提だ。その上で緻密なセッティングが要求されるが、RB26同様、今だ止まることなく進化している。
残念ながら2年前にベアエンジン(※編集部注:エンジン単体として機能を果たす最小限の部品で構成されるエンジン)の供給がストップし、新品ではもう手に入らなくなってしまった。だが、市場には数多くの中古エンジンがいまだ流通しており、当分は供給不足に陥ることはない。搭載されるシルビア&180SXも数多くマーケットに存在し、その汎用性の高さと手を加えれば加えるほど楽しさが増すSR20エンジンは、今後もチューニングシーンにおける主力エンジンとして活躍することは間違いないだろう。