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お金はない! でもクルマはイジりたい! 効果抜群な「安くて」「コスパに優れた」カスタム4つ

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/ニスモ/Auto Messe Web

スポーツシートでホールド性をアップ

 シートは重要な部分だが、あまりにも乗り手の体型が異なることから、純正シートですべてに対応する性能を兼ね備えるのは不可能である。骨格の大きさとか、手足の長さによって座る姿勢も変わるし、力の入る部分も変わる。そのため、ぜひ自分のカラダに合ったモデルを体感してもらいたい。

スポーツシート1

 カラダを支えてくれるシートになれば、ステアリング操作に集中できるし、ペダル操作もより高い精度で可能になる。スーパーフォーミュラなどのレースでは、座った状態で発泡ウレタンを流し込んでマイシートを作り、シーズン中にシートが痩せてくると作り直したり、とにかくシートにこだわるという。

 市販車向けシートだと本体が10~20万円。シートレールが2万円ほど。決して安いものではないが、シートは次のクルマでも使える。シートレールさえ購入すれば、大抵のクルマでまた同じスポーツシートは使えるので、ある意味コスパの良いチューニングパーツでもある。

メッシュブレーキホースで意のままに止める

 ブレーキは思い通りに止まれることが大切。サーキットでは意のままに止まれればもっとブレーキを詰められるし、街乗りでも扱いやすいブレーキは安心感と、日々のドライビングプレジャーに直結する。そこでオススメはメッシュホースへの交換だ。

ステンメッシュブレーキホース

 ブレーキ踏力がゴムホースの弾力で逃げてしまうのを防ぎ、ソリッドで硬めのペダルタッチになることでブレーキがシャープに扱いやすくなる。メッシュホース自体は2~3万円で工賃も2万円程度。

 加えてブレーキフルードもスポーツモデルにすると、よりペダルタッチが洗練できる。スポーツフルードでも1台分で1万円程度あれば十分。合計5万円くらいでペダルタッチが激変できるのだ。パッド交換はもちろんスポーティな走りには必須だが、ブレーキホース交換もぜひオススメしたいチューニングだ。

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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