スポーツシートでホールド性をアップ
シートは重要な部分だが、あまりにも乗り手の体型が異なることから、純正シートですべてに対応する性能を兼ね備えるのは不可能である。骨格の大きさとか、手足の長さによって座る姿勢も変わるし、力の入る部分も変わる。そのため、ぜひ自分のカラダに合ったモデルを体感してもらいたい。
カラダを支えてくれるシートになれば、ステアリング操作に集中できるし、ペダル操作もより高い精度で可能になる。スーパーフォーミュラなどのレースでは、座った状態で発泡ウレタンを流し込んでマイシートを作り、シーズン中にシートが痩せてくると作り直したり、とにかくシートにこだわるという。
市販車向けシートだと本体が10~20万円。シートレールが2万円ほど。決して安いものではないが、シートは次のクルマでも使える。シートレールさえ購入すれば、大抵のクルマでまた同じスポーツシートは使えるので、ある意味コスパの良いチューニングパーツでもある。
メッシュブレーキホースで意のままに止める
ブレーキは思い通りに止まれることが大切。サーキットでは意のままに止まれればもっとブレーキを詰められるし、街乗りでも扱いやすいブレーキは安心感と、日々のドライビングプレジャーに直結する。そこでオススメはメッシュホースへの交換だ。
ブレーキ踏力がゴムホースの弾力で逃げてしまうのを防ぎ、ソリッドで硬めのペダルタッチになることでブレーキがシャープに扱いやすくなる。メッシュホース自体は2~3万円で工賃も2万円程度。
加えてブレーキフルードもスポーツモデルにすると、よりペダルタッチが洗練できる。スポーツフルードでも1台分で1万円程度あれば十分。合計5万円くらいでペダルタッチが激変できるのだ。パッド交換はもちろんスポーティな走りには必須だが、ブレーキホース交換もぜひオススメしたいチューニングだ。