教習所では教えてくれない、少し昔の定番テクニック
ATが主流の現在では絶滅的な行為なのが「押しがけ」。やったことも聞いたこともない人も多いかもしれないが、押しがけとは読んで字のごとく、キーでスターターを回してエンジンをかけるのではなく、クルマを押してかけること。バッテリーが上がってしまって、スターターを回すことができないときに、その昔よく行われていた。
押しがけのやり方は至って簡単
方法としては簡単で、運転席に乗って、2速に入れたらクラッチを切ってクルマを押してもらう。しばらくして勢いがついたら、クラッチをつなげてやるだけ。エンジンブレーキと同じようなもので、エンジンは回るのでうまくいけばかかる。問題は押してくれる人がいること。さらに一発でかからないことがあることだろう。古いクルマの場合、キーをひねったところですぐにかかるとは限らないのでなおさらだ。
ひとりでの押しがけも不可能ではない
ひとりしかいないときでも、なんとかすることはできて、まずは下り坂を利用するということ。坂がない場合は、ニュートラルに入れて、ドアを開けて押しつつ、勢いがついたら乗り込み、最初に紹介した方法でクラッチ操作などをするというのもある。坂道はかからなかったときに再トライが難しいし、ひとりの場合も大変だし、なにより場所を選ばないと危険でもある。