「半歩前」に踏み出した空力デザインに
エアロダイナミクスのための進化は、単なる小型化にとどまらない。右足だけ少し前に出し、膝を少し曲げて上半身を傾けた姿勢になり、前方=未来を見すえる「集中力」と、そこへさらに突き進んでいこうとするエネルギーの「溜め」を表現している。
ロールス・ロイス本社のコンピューター・モデリング専門家によって、ローブの細かなひだは抽象化されて流線的になり、髪型や服装についてはグッドウッドのスタイリストが監修。20世紀初頭に生み出された古典的なフィギュアに、21世紀の現代的なオーラをまとわせて換骨奪胎したというわけだ。
新たなスピリット・オブ・エクスタシーは、来たるべきEV「スペクター」はもちろんのこと、今後のすべてのロールス・ロイス車に使われていく予定だ。