最近話題の「バーンファインド」も美談だけではない
そして、ここ最近「バーンファインド」というワードを見たり聞いたりするようになったが、これは、ガレージや納屋で長年放置されていたクルマ、バイク、飛行機などが発見されることを意味する言葉だ。オーナーが生きているケースもあるが、大半の場合はオーナーが亡くなったことにより、長い間保管されていた愛車が見つかり、ふたたび日の目を見ることになるケースだ。
オーナーが亡くなったことで発見されたバーンファインドカーは日本でも流通しており、誠意のある友人や良心的なショップが介在して流通した場合は遺された者に適正なお金が入っている。しかし、「このクルマ、捨てておいてあげますよ」みたいな感じで言い寄ってきた怪しい業者が引き取ってしまった場合は、遺された者が大損しているといっていい。
愛車への知識とノウハウを次世代に
工場出荷時の状態をキープしていたりもするバーンファインドカーは自動車趣味人にとって魅力的な存在だが、「納屋物」を抱えている人も、自身が亡くなる前に整理しておいたほうがいいだろう。バーンファインドカーを再整備する際には、そのクルマに対する知識とリスペクトが必要になるので、ぜひとも老成円熟の深い造詣を後進に伝えていただきたい。