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1台で3役! 操作性と品質にこだわり低価格も実現! スズキのサブディーラーが作る魅惑の軽キャン【大阪オートメッセ2022】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

2019年度のグッドデザイン賞にも輝いている

 2月12日~13日にインテックス大阪で開催中の大阪オートメッセ2022。ホテルや旅館の予約がいらない気軽な旅のスタイルとして、すっかり市民権を得た車中泊にピッタリの車両を発見した。出展社は大阪府の「カーショップアシスト」で、スズキ門真販売というサブディーラーの顔も持つ。

 スズキ車に精通しているからこそ実現できた利便性を高めるアイディア、そしてユーザーに安心して長く使ってほしいとの気持ちを込め、自信を持って送り出す「ぷちキャン」のディテールに迫ってみよう。

コンプリートカーもあればキットを買ってDIYで装着できる

 ベース車両はエブリイ。仕様の違いでVILLA IIやTRY IIなど、いくつかのモデルに細分化されている。いずれにも共通する最大のセールスポイントは、家具などの取り付けに純正サービスホールを利用する点だ。理由のひとつは取り外しを容易にすることで普段は荷物をたくさん積めるバン、週末はキャンピングカーと手間をかけずにスタイルを変えられること。キャンピング仕様はどうしても荷室のスペースが犠牲になり、日常の使い勝手をスポイルすることが発想の原点だったという。

 もうひとつは特殊な工具もノウハウも不要なので、遠方のユーザーがキットだけを購入し自分で装着できること。ちなみにコンプリートカーとしての購入(VILLA IIは170万5000円~)は当然として、上記のようにキットだけの販売や中古車を持ち込んでの架装も可能だという。

 リーズナブルな価格だからといって、パーツの品質で妥協しているワケではない。とくにこだわったのは車中泊の快適さを左右するベッドマット。3分割タイプでクッションの硬度が表と裏で異なり、かつリヤシートを含め展開と格納で1分もかからない。

マットを使わないときは自宅のソファーとしても使用できる

 マットを使わないときはリヤシートの裏側、もしくは自宅でソファーとしても使用できる。家具も天然木で職人による国内生産こだわっており、湿気に対する強さや耐久性は合板やベニヤを大きく凌駕。全モデルとも家具だけのベースプランに加え、A~Dと4段階で装備が追加されていく。

 ただしベースプラン以上に含まれるアイテムは単品でも購入できるため、必要と感じたモノだけをあとで追加するのがオススメだという。なお「ぷちキャン」は軽バン/キャンピングカー/災害時のシェルターの1台3役が高く評価され、2019年度のグッドデザイン賞にも輝いている。

 今回の大阪オートメッセにはスタンダードなVILLA II、そしてポップアップルーフのTRY IIを2号館で展示。軽自動車のプロフェッショナルが作った軽キャン、車中泊がもっと快適かつ楽しくなること確実だ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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