クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • 控えめな1インチUPとビジュアルの3インチUPはどちらが好み? 名門プロショップが手掛けた正統派ジムニーの中身【大阪オートメッセ2022】
CUSTOM
share:

控えめな1インチUPとビジュアルの3インチUPはどちらが好み? 名門プロショップが手掛けた正統派ジムニーの中身【大阪オートメッセ2022】

投稿日:

TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

オフロード&オンロードの乗り心地を料理揺する2台

 2月11日~13日にインテックス大阪で開催された大阪オートメッセ2022。新車の生産が追いつかないほど人気のジムニー&ジムニーシエラを、京都のプロショップ「ハイブリッジファースト」がカスタムし会場へ展示した。

1インチのリフトアップをしたJB64ジムニー

 それぞれのスペックや装着しているオリジナルパーツを紹介しよう。まずJB64は控えめな1インチのリフトアップだ。とはいえスプリングだけで上げるのではなく、減衰力調整式ダンパーに調整式ラテラルロッド、リーディングアームとトレーリングアームを使い、悪路走破性と一般道での乗り心地を両立する。ハイブリッジファーストのジムニー

 同社のアーム類はすべて車検対応でブッシュも圧入済み、さらに2年または3万kmの曲がり保証まで付く。わずか1インチのアップでもアライメントにはズレが生じ、直進安定性やハンドリングが悪化してしまう。そのため車高の上げ幅にかかわらず、補正パーツが必要という考えなのだ。ハイブリッジファーストのジムニー

 外装は「タイプS-NP」と名付けられたセット。フロントバンパーとリヤバンパーに加えて、スキッドプレートは3種類からチョイスでき、乗り手の個性をアピールしやすい点も魅力だろう。また純正のクリップピンと両面テープで装着できる、FRP製の「9mmフェンダー」もアクセントになっている。ハイブリッジファーストのジムニー

 純正とほぼ同形状ながら後端のダクトから熱気を抜く「エアベンチレーションボンネット」や、純正オプションのようなさり気ないデザインが魅力の『リヤルーフスポイラー』にも注目だ。ハイブリッジファーストのジムニー

 エンジン系では吸気効率を高めるパワーチャンバー、ドレスアップにも最適なパイピングセット、テストで18ps&2.3kgmアップを実証したミニコンのフルセット、車検対応で見た目も美しいジェントルマフラーなど。ハイブリッジファーストのジムニー

3インチアップのJB74ジムニーシエラ

 JB74もオリジナルパーツでチューニングしているのは変わらないが、最大の違いは足まわりでJB64が1インチなのに対し3インチアップとなっている。コチラも当然ながらダンパーやアームを含むフルキットで、快適な乗り心地ながら安定性も重視した「スポーツコイルセット」を採用。ハイブリッジファーストのジムニーシエラ

 もうひとつの「コンフォートコイルセット」はよりソフトな味付けで、ドライバーの好みやメインとなる走りのステージに合わせて選択したい。制御系はJB64がサブコンでJB74がメインECUの書き換え。燃調や点火時期だけじゃなく電子スロットルも味付けし、特有のもっさりしたフィーリングを消すことに成功した。ハイブリッジファーストのジムニーシエラ

 使用するガソリンはレギュラーかハイオクか、エアクリーナーが純正タイプか剥き出しタイプか、車両の仕様に合わせて細かくセッティングされている。過激なチューニングでも派手なルックスでもないが、魅力を引き出すツボを押さえたカスタムの数々が光る。本気のオフローダーから街乗り派まで、参考になる2台であること間違いナシだ!ハイブリッジファーストのジムニーシエラ

すべて表示
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS