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距離や年式に修復歴だけじゃわからない! 中古車購入でプロが見ている本当のポイント

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

  • 中古車展示場のイメージカット

  • 10万kmのメーター
  • ボディ下部の錆
  • きれいなエンジンルーム
  • 中古車展示場のイメージカット

高い買い物だけに失敗はしたくないもの

 新車では手が届かないような価格のクルマや、生産が終了したクルマを中古で手に入れる。仮に年式や走行距離が近くてもコンディションはさまざまで、買ってから「失敗だ!」と後悔した人も多いだろう。

 中古車には多少なりともギャンブル的な要素があるが、その当たり外れを単なる『運』だけで片付けるのは早計だ。それほどクルマに詳しくない人でも判別できる、選んではダメな中古車の見極め方を紹介したい。

走行距離や修復歴を気にしなくなっている人も増えた

 話を聞いたのは通勤や通学といった街乗りメインだけじゃなく、サーキットを走るユーザーも多く集まる中古車の販売店。自社で仕入れたベース車両をサーキット仕様にカスタムし全国へ納車しており、目利きの能力も情報量も相当なレベルだ。

 昔から中古車を選ぶ際のポイントとして、走行距離と修復歴は決まり文句のように聞く。やはり最大の注意点はそこなのだろうか。すると「距離が少なかったり修復したことがないのはプラスですが、最近のクルマに関していえば決してマストじゃありません。エンジンを構成するパーツや組み付けの精度、油脂類の性能は驚くほど進化しているんです。かつては10年&10万kmが区切りなんて時代もありましたが、当社は走行距離が15万kmくらいでも基本的に問題ないと考えます」

10万kmのメーター

「修復歴も見た目だけを適当に取り繕ったようなクルマや、よほど大きな事故じゃない限り気にしないとは言わずとも、昔ほどシビアに考えることはなくなりました。各パーツや油脂類と同じで修理の技術が格段に上がっているせいか、購入する側もあまり修復歴を気にしなくなったように感じます」とのこと。

 この傾向はインターネットを介した個人売買が盛んになったころに端を発し、今では「安く買って修理したほうが信用できる」との考えを持つ人も多いようだ。確かにそれもひとつの正解ではあると思うが、自分じゃ見極めできない人がほとんどだろうし、修理に想像を大きく超えるコストが必要になったり、直しようがない致命傷だったなんて可能性もある。そこでクルマの知識がない人でも判断しやすい、絶対にチェックすべき箇所を教えてもらった。

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