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距離や年式に修復歴だけじゃわからない! 中古車購入でプロが見ている本当のポイント

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

エンジンルームがきれいすぎるのも要注意

 まずエンジンはオイルのフィラーキャップを開けて、見える部分の汚れがあまりに酷いときは要注意。基本中の基本であるエンジンオイルの交換さえ疎かだったと判断できるし、そんなオーナーがほかの部分をメンテナンスしていたとなんて考えにくい。必ずしも悪意があってのこととはいえないが、エンジンルームがあまりにキレイすぎる中古車も要注意な場合がある。展示を急ぐあまりオイル漏れに気付かないまま洗浄し、納車してからトラブルに発展するケースがあるそうだ。

きれいなエンジンルーム

やはり錆が気になるレベルの個体は避けるべき

 ボディでは修復歴よりも何よりも避けるべきは錆。年式の古いクルマなら多少は止むを得ないが、そこそこ新しくても使われていた地域や環境、修復のレベルによっては錆びが発生してしまう。下まわりなら目で見て判別できるから覗き込んで確認し、修復歴があればその部分をできる限りも見せてもらおう。逆にいえばそれらを見せたがらない中古車は、好みであっても敬遠したほうが無難だと思われる。

ボディ下部の錆

カスタム済みは各パーツの状態をきちんと把握すべし

 もうひとつはカスタム済みの中古車を買うときの注意点を。たくさんの部品が装着されてお買い得感はあるものの、パーツのメーカーや状態をキチンと見極めるべし。前述の販売店によると「安いけど出どころの不明な粗悪なパーツも多く出まわっており、結局すぐに買い替えるハメになって費用も手間も二重になってしまいます」とのことだ。

 中古車を選択肢に入れれば出費は抑えられるし、購入してからのクルマ遊びも幅がグッと広がる。ただし安さやセールストークばかりに釣られると、痛い目に遭う危険性もあると覚えておきたい。大切なのはある程度のコンディションを自分で判断する目を養うこと。その自信がなければリスクを承知したうえで個人売買に手を出すか、信頼できる販売店でプロの力を借りつつ相棒を見つけよう。

12
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  • ボディ下部の錆
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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