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福祉車両は「価格落ち」が激しい! 新車で買うなら「残価設定ローン」一択だった

福祉車両展開のイメージ

特注仕様に近いイメージなので中古市場は敬遠されがち

 少子高齢化の時代になると、福祉車両のニーズも高まる。デイサービスなどに限らず、個人で福祉車両を購入する場合もあるだろう。

 このときに気になるのが、福祉車両のリセールバリュー(数年後に再販売するときの価値)だ。どのような条件で売却できるのか、新車の販売店に尋ねると、以下のように返答された。

販売できるユーザーが限られるため売れにくい

「福祉車両のリセールバリューは、車種や仕様によって異なるが、一般的に中古車市場で大量に流通させられるクルマではない。お客さまが限られ、なおかつ機能も細分化されるので、中古車の流通価格と売却時の金額が下がりやすい。その意味では、頻繁に乗り替えずに長く使う方がトクになる」。要はリセールバリューは低めになるわけだ。

 そうなると残価設定ローンの残価(数年後の残存価値)はどうなのか。シエンタの一般グレードとなるG(210万7000円/7人乗り)の場合、3年後の残価は新車価格の44%だ。

残価設定ローンで購入したほうがお得な可能性が高い

 一方、シエンタGをベースにした車椅子仕様車(236万1000円)も、3年後の残価は新車価格の44%で等しい。つまり残価設定ローンを利用すると、一般のグレードと福祉車両でリセールバリューに相当する残価の差がなくなり、資産価値の保全効果も高まる。車両の使用方法によって残価設定ローンとの親和性は異なるが、少なくともリセールバリューが下がる欠点は払拭される。

 また福祉車両は消費税が非課税だから、今のように消費税率が10%まで高まると、節税効果のメリットも強まる。

 なお福祉車両を購入するときは、展示車が豊富な販売店を選ぶと良い。トヨタの場合、ウェルキャブステーションがある。専門のスタッフから、機能の詳細などを聞くことができる。店舗もバリアフリーになっているので安心だ。

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