スマホナビのリアルタイム情報を凌駕する
いやはや驚きましたねぇ。何が驚いたってあーた、先日取り付けたカロッツェリア・サイバーナビ「AVIC-CQ912-DC」の性能にです。
じつは私フェルディナント ヤマグチ、完全なるスマホの地図アプリ派でありまして、時代遅れのナビなどハナから信用していない。自分のクルマはもとより、メーカーの試乗車に乗って遠出する際も、各社自慢のナビなどは立ち上げずにスマホを立て掛け、某社のアプリに道案内されて目的地に向かうのが常だったのです。
そりゃそうですよ。だってアプリの方は、リアルタイムで使用者全員の位置データを吸い上げて、それを直ちにフィードバックしているのですから。表示される到着予測時刻もまあまあ正確ですから、ドライブの予定も立てやすい。
ですから昨年夏に購入したバイクのトランスポーター用として購入したトヨタ・ハイエースにも、そのうち型落ちの安売り製品を見つければ良いや、と長らくナビを取り付けずにいたわけです。
しかし、型落ちしたナビなどそう都合よく転がっていない。安売りされているのは怪しげな海外製品ばかりです。ダッシュボードにポッカリと穴が空いているのはいかにも見栄えが悪い。挙げ句は同乗した女性に、「あら、便利なところにゴミ箱があるのねぇ」と空き缶を放り込まれる始末です。お嬢ちゃん、そこはゴミ箱じゃないのよ。これはイカン。どげんかせんといけません。ケチケチせずに新製品を探すしかありません。
せっかく取り付けるなら、オーディオの性能に優れている方が良い。そうなるとある程度名の知れたメーカーの製品になってくる。当然価格もそれなりの値段になる。せっかく高いカネを出すのなら、ナビ性能も“ある程度は”優れているほうが良い。
そう、今回ご紹介するカロッツェリア・サイバーナビ「AVIC-CQ912-DC」を取り付けるまで、じつはナビの性能など二の次三の次だったのです。何しろ私にはスマホがありますから。
独自のデータの活用で精度の高いルート探索を実現
それが取り付けてみて良い意味で裏切られました。サイバーナビの性能が某アプリよりも良いんですよ。とくに到着予想時刻の正確さは、明らかにこちらの方が優れている。なにより、首都高速の山手トンネル(C2)のような電波が届かないトンネル内に分岐点があるようなところでも、自車位置を補足し続けることが可能なサイバーナビは、たとえGPSの電波が途絶えても正確な位置を示して迷子になることもありません。さらに、調べてみると面白いことがわかりました。
カロッツェリアのサイバーナビは、ユーザーが実際にクルマで道路を走行したデータを収集する仕組みをもっています。その膨大なデータはパイオニアのサーバーに蓄積されており、VICSなどの交通情報と組み合わせ、過去の渋滞情報を分析して適切なルートを表示してくれるのです。しかも、渋滞予測は、通過地点それぞれの時間帯データから弾き出しているので、今現在の渋滞情報をもとにしているアプリに比べると、到着予想時刻はより正確になるわけです。
パイオニアのサーバーへのアクセスは通信機能が必要となりますが、サイバーナビ「AVIC-CQ912-DC」にはネットワークスティックという専用の通信端末がついているので、装着したその場から使えるのも嬉しいところです。
サイバーナビ「AVIC-CQ912-DC」の場合、docomoが提供する「docomo in Car Connect」を契約することで地図の自動更新もちろん、停車中にナビの画面でYoutubeなどの動画配信サービスの視聴できるのも注目すべきポイントです。さらにクルマそのものがWi-Fiスポットになって、パケット制限ナシの使い放題でスマホやパソコンを同時に5台まで接続可能となる。
ちなみに、このサイバーナビ「AVIC-CQ912-DC」には1年間無償使用権が含まれています。2年目以降は年間プランだと1万3200円(税込み)で利用可能と、夢のような格安プラン。docomoの戦略的な価格設定には恐れ入ります。