ロータリースワップの道を極め続ける「RE雨宮」
「シャンテ」、「X508ファミリア」、初代「セルボ」、「トゥディ」、「ロータス・ヨーロッパ」、「ロードスター」、「AZ-1」……。
これらは晴海国際展示場時代の「東京オートサロン」、さらにはその前身の「東京エキサイティングカーショー」の時代から、ずっとチューニングの第一人者であり続けている「RE雨宮」の手によって、ロータリーエンジンへの移植手術が施された顔ぶれなのです。
そんなRE雨宮の伝統芸能「ロータリースワップ」の新作として、今年の「東京オートサロン2022」にお目見えしたのは、「NCロードスター」に「フェラーリ・テスタロッサ」という2台。
13Bロータリーターボを搭載したNCロードスター
こちら「RE雨宮 NCロードスター 13Bターボ」は平成18年式がベース。外装はグラマラスでありながらキュッと締まるところが引き締まった、RE雨宮フルオリジナルのエアロボディキットを装着。搭載されるパワーユニットは「13B-REW」に「FD3S」用5速MT。ホイールは18インチ9.5J・オフセット+22のエンケイ「GTC01RR」に、タイヤは255/35R18の「ネオバA052」を採用した。
このところ人気が突沸し中古車価格がグングン上昇した初代NAロードスターや、それにつられてこれまた人気も値段も上昇傾向にある2代目NBロードスターの影に隠れて、NCロードスターはいまやすっかり地味でお求めやすい存在になってきた。そのため、まさにこれからの時代のベース車として注目すべきモデル。
ましてや「RX-8」との共有を念頭に置かれた骨太のプラットフォームを持つNCロードスターならば、ロータリーユニットとの親和性の高さは歴代随一なはず。「FC」や「FD」といった「RX-7」ももちろん最高ですが、残念ながらなかなか手の届かない存在になりつつあるのも事実。そこであえてNCをベースに、ロータリーパワーをとことん堪能するという新たな楽しみ方も良いのではないでしょうか。