フェラーリ・テスタロッサを4ローター化!
そして「IMS Ferrari and RE雨宮」はなんと「テスタロッサ」がベース。とはいえかつてのRE搭載トゥデイや、AZ-1に3ローターとポルシェのグループCカーのミッションと足まわりを組み込んだ「Greddy Ⅵ」のように、やはりその面影がまったく残っていないRE雨宮流のスペシャルなエクステリアは、ただただ圧巻。車内を覗き込みダッシュボードの輪郭を見て、ようやくベースが本当にテスタロッサなのだと気がつくレベルです。
エンジンはもちろん12気筒ではなくロータリー、しかも4ローターを搭載。ミッションはスバル用の6速を流用。このスバルのミッションを用いるというのは、かつて1980年代中頃にセルボのミッドシップを製作した頃からのレシピで、思わず胸が熱くなります。
チューンドカーの市民権を勝ち取るというコンセプトから始まり、いまや東京オートサロンは国内外のメーカーでさえ大々的に発表の場として選ぶような、年明け一発目の正統派ビッグイベントとなっております。現在の会場の多くを占めるのは1990年代末から一般化した「カスタマイズ」という言葉通りの、昔で言うところのドレスアップカーなのですが、どんなにメジャーでビッグなイベントになっても、やはり主役は王道のチューニングであってほしいものです。そんな王道ど真ん中をぶっ飛んでいくRE雨宮のブースこそ、オートサロンの魂であり、至宝なのではないでしょうか。