日常生活はもちろん非日常空間へのトリップでも大活躍
全高を伸ばしたハイトワゴンは、子どもなら立って歩けるほどの室内高を誇り、シートアレンジとの融合により絶大な快適性を発揮する。余裕のある室内高は、家具や家電製品などの大きな荷物や背の高い観葉植物を運搬することができ、突然の雨の日のお迎えではママチャリごと連れて帰ることもできる。その利便性は日常生活だけでなくアウトドアでも大きな味方となり、キャンプ道具やMTB、釣り道具など趣味のアイテムを満載することで、ライフスタイルのフィールドを大きく広げてくれるはずだ。
最近では車中泊のお供としても人気が高く、日常生活から週末のアウトドアまでを網羅してくれる頼れる相棒として販売台数を伸ばしている。
自慢の荷室の高さが逆に危険になることも……
注目のハイトワゴンだが、その使い方には「コツ」がいる。室内空間が広いといっても軽自動車枠のなかでのことであり、縦方向(室内の奥行き)と横方向(室内幅)の使い勝手には限界がある。要するにハイトワゴンならではの「高さ」を上手に利用できなければ、ハイトワゴンの魅力をフルに生かすことはできない。では、ハイトワゴンを上手に利用するにはどのような方法があるのだろうか?
ハイトワゴンの利便性を最大限に引き出すには、室内空間を立体的に考えることだ。荷物を平置きにしてしまえば、一般的な軽自動車と利便性は変わらない。荷物を高く積むことがハイトワゴンの利用価値であり、そのためにはコンテナボックスや簡易的な棚を利用し、高さを活かした立体的な積載を行うことが鍵となる。
また、天井の高さを利用してアシストグリップに装着するポールやネットを使えば、余裕のある頭上のスペースに荷物を置くことができ、釣りを趣味とする人ならばサードパーティ製の専用ラックを使って釣り竿を収納するのもおすすめだ。もちろん、荷物を立体的に積載する場合には、発進や制動時に荷物が崩れないようにネットやタイダウンベルトなどを使ってしっかりと固定すること。荷物が後方視界を妨げてしまう場合には慎重な運転を心掛けよう。
取り回しが良く、経済的な軽自動車。そのなかでも利便性が高く日常生活と趣味の時間を両立してくれる「ハイトワゴン」は、多忙な都市生活者にとって大きな味方になるはずだ。ランニングコストが安く、維持しやすい軽ハイトワゴンでライフスタイルを充実させるのも悪くない。