サーキットとはいえ極端なローダウンは厳禁な場合も
次は走りの面を考えてみよう。道路交通法と無関係なサーキットであれば、レーシングカーの車高を見ればわかるとおり、9cm以下のほうがメリットは多いといえる。とはいえ縁石の高さや乗り方によっては、9cmでもサスペンションやオイルパンなど、走行に重大な支障をきたす部分と接触して破損する危険性は十分にあり得る。後先を考えずにローダウンするのは、少なからずリスクがあることも理解しておきたい。
一般道は路面の凹凸や落下物がある可能性はさらに高く、サーキットほどエスケープゾーンがないので回避も困難だ。車高を変更できないローダウンスプリングは別として、最初から保安基準ギリギリの9cmまで下げるのではなく、まずは車高調のメーカーが設定する『推奨値』に設定すること。それから好みやよく走る場所の環境などに合わせて、少しずつセットアップしていくことをオススメする。車高調にしろエアサスにしろ自由にローダウン幅を変更できるのだから、それを使わず「9cmギリギリにしたら二度と動かさない!」じゃ宝の持ち腐れだろう。