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限界ギリギリの「9cm」は攻めすぎか!? リスクを回避できる現実的な「シャコタン」事情

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

サーキットとはいえ極端なローダウンは厳禁な場合も

 次は走りの面を考えてみよう。道路交通法と無関係なサーキットであれば、レーシングカーの車高を見ればわかるとおり、9cm以下のほうがメリットは多いといえる。とはいえ縁石の高さや乗り方によっては、9cmでもサスペンションやオイルパンなど、走行に重大な支障をきたす部分と接触して破損する危険性は十分にあり得る。後先を考えずにローダウンするのは、少なからずリスクがあることも理解しておきたい。

縁石ギリギリを攻めて走るイメージ

 一般道は路面の凹凸や落下物がある可能性はさらに高く、サーキットほどエスケープゾーンがないので回避も困難だ。車高を変更できないローダウンスプリングは別として、最初から保安基準ギリギリの9cmまで下げるのではなく、まずは車高調のメーカーが設定する『推奨値』に設定すること。それから好みやよく走る場所の環境などに合わせて、少しずつセットアップしていくことをオススメする。車高調にしろエアサスにしろ自由にローダウン幅を変更できるのだから、それを使わず「9cmギリギリにしたら二度と動かさない!」じゃ宝の持ち腐れだろう。

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  • 縁石ギリギリを攻めて走るイメージ
  • ロアアームなどのイメージ
  • 車高セッティングのイメージ
  • コンビニの段差乗り越えのイメージ
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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