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荷物満載のキャンパーの乗るクルマこそ先進装備が大切だった! もはや必須の3種の神器とは

荷物満載のラゲッジ

キャンプ初心者でありがちなキャンプ道具積載問題の解決策

 アウトドアやキャンプに出かける際、初心者にありがちなのが荷物を持っていき過ぎ……という問題だ。「あれがないと、きっと困るかも」という発想だろうが、達人になれば長年の経験から、意外に使わないもの、あると便利レベルなもの、絶対必要なものの判別がつくから、大荷物にはなりにくい。それがスマートキャンパーというわけだ。

 とはいえ、アウトドアやキャンプ初心者であれば、ある程度は余裕をもって荷物を用意し、クルマに積み込むことになるだろう。だが大きな問題は、クルマの大きさにもよるが、荷物を積み込み過ぎると、当然、ラゲッジルームの天井近くまで荷物を積み上げることになる。それでも入り切らなければ、2名乗車の場合、後席も荷物山積み状態になったりする。

 それでは後方目視視界、斜め後ろ方向の目視視界が悪化どころか、現金輸送車のようにまったく視界なしという事態に陥ってしまう可能性がある。それは極めて危険だ。安全・安心のまま運転して、目的地に着けなければアウトドア&キャンプなど楽しむどころではない。

 そこでアウトドアやキャンプの荷物を減らしたくはないが、安全視界もしっかり確保したいという、一見、無理なような望みを叶えてくれる、”荷物の断捨離反対派”向けのクルマの先進・便利装備を紹介したい。

キャンパーに推したい先進機能&装備01:バックモニター

 まず、基本中の基本がバックモニターだ。走行中の後方画像は得られないものの、ラゲッジルームや後席に荷物満載でも、バック時だけは車体後方の画像を映し出してくれるから、まぁ安心・安全である。純正品が付いていなくても、アフターマーケットのアイテムを比較的廉価に装着できるから、いま現在、付いていないとしたら、早急に装備しておきたい。

キャンパーに推したい先進機能&装備02:デジタルインナーミラー

 バックモニターはもはや日常の運転でも必要不可欠なアイテムとなっているが、上記の通り、走行中の後方視界を映し出してくれる機能はない。そこで、走行中でもしっかりと後方視界を映し出してくれる先進アイテムが、デジタルインナーミラーなどと呼ばれるもの。

 カメラはリヤウインドウの内側に、レンズを外向きにして装着されているのが一般的。ゆえに、たとえラゲッジルームや後席の天井近くまで荷物があってもそれに影響されず、走行中でも後方映像をルームミラーにしっかりと映し出してくれるのだ。鏡面のルームミラーと比べて距離感に違和感はあるものの、アウトドアやキャンプにおける”荷物の断捨離否定派”にはぴったりのアイテム、先進装備だと断言したい。

キャンパーに推したい先進機能&装備03:ブラインドスポットモニター

 後席にまで荷物を満載すると、リヤインドウの視界もまた悪化し、レーンチェンジなどでの目視による左右の安全確認が難しくなってしまいがちである。それをフォローしてくれるのが、ブラインドスポットモニター(メーカーにより名称が異なる)と呼ばれる機能。後方から接近するクルマを検知し、警告灯やブザーなどで危険を教えてくれるアイテムだ。

 高級な先進車になれば、後方から車両が接近しているにもかかわらず無理やりレーンチェンジをしようとすると、ステアリングアシストで元の車線に留まるようアシストしてくれるものまである。ただし、コンパクトカーではまだほとんどのクルマに装備されていないし、軽自動車には不採用。

 理由は、ブラインドスポットモニターを機能させるためのレーダーをリヤバンパー内に設置しなければならず、全長に制限(限り)のある軽自動車では、そのための小さくないスペースを取れないからである。ブラインドスポットモニターは、アウトドアなどの荷物を満載することはない筆者でも、安全のための必須装備だと考えている。後席に荷物を満載するのであれば、コンパクトカー以上のブラインドスポットモニター装着車、装着可能車を選びたいところである。

キャンパーに推したい先進機能&装備04:AC100V/1500W電源またはポータブル電源

 最後に、自然と断捨離できそうなアイデアをひとつ。アウトドアやキャンプの荷物でけっこう嵩張るのが、BBQグリルとその周辺用品ではないだろうか。しかし、ハイブリッドカーやPHV(PHEV)にAC100V/1500Wコンセントが付いているクルマなら、車内外でAC100V/1500W電源が使用でき、それこそ簡易電子レンジやホットプレートを使うことができる。であれば、嵩張るBBQグリルやその付属備品を持っていく必要なし。荷物積載の断捨離に大いに貢献してくれるに違いない。

 今、乗っているクルマがAC100V/1500Wコンセントが付いているハイブリッドやPHV(PHEV)ではないのなら、ポータブル電源を持っていけば同じような使い勝手になる(使える電力は限られるが、電源付きキャンプサイトなら充電も可能)。いや、もっと言えば、電源付きキャンプサイトを選べば、嵩張るBBQ用品などまったく不要。コンパクトな調理家電だけを持っていけばいいだけだ。

 アウトドアやキャンプでは「大自然のなかでのBBQが一番の楽しみ」という人でも、鉄板の上で調理するという意味では、ホットプレートでも同じような調理方法になるわけで、アウトドアやキャンプの楽しみ方は大きく変わらないはず。もちろん、火おこし、炭の後始末、時間のかかる撤収作業も必要なし。そうした快適さまで手に入るのである。というわけで、”荷物の断捨離反対派”でも、そうした機能、装備、アイデアを駆使して、安全運転のための視界をしっかり確保しつつ、アウトドアやキャンプへ安全かつ気持ちよく出かけてほしい。

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