キャンプでの焼きマシュマロの楽しみ方とアレンジレシピを紹介
キャンプの定番スイーツといえば「焼きマシュマロ」だろう。表面がサクッと焼き上がり、かじるとトローッと甘さが口いっぱいに広がる焼きマシュマロは、焚き火と甘いものが好きな子どもにとって最高のおやつ。
ふだんは甘いものを食べない大人であっても、水くみや散策、薪割りなど、いつもよりアクティブでほんのり疲れるキャンプでは、ひと口の甘味が心地いい。
じっくりベストな焼け具合を探すのが楽しい
作り方は簡単だ。マシュマロを串に刺し、熾き火(おきび)でじっくり焼き上げるだけ。
マシュマロは砂糖と卵白で作ったふんわりメレンゲを、ゼラチンで固めたもの。熱が加わることでゼラチンが溶けてとろとろになるのだが、砂糖がたっぷり使われているので火加減を間違えるとあっという間に真っ黒になる。
焚き火の場合は炎が出ていない熾き火で少しずつ近づけていって、表面がブツブツし始めたらそこからは熾(おき)に近づけず待つ。表面がきつね色になったら成功だ。
少し焦げた苦みが加えたいと攻める場合も、熱源に近づけるのではなく時間をかけて。うっかり熾に近づけて一部が黒くなってしまったらすぐに熱源から遠ざけて息を吹きかけないと、あっという間に真っ黒になるので注意したい。
不安なら、あらかじめ甘味の少ないシリアルを入れたボウルやクラッカーを用意しておき、抜け落ちそうになったら受け止め、いっしょに食べよう。
また、串は細い竹串ではとろとろになったマシュマロが抜けやすいので注意。割り箸や同程度の枝を削って串とすると、抜け落ちにくいのでオススメだ。
枝を使ってひとつの串にいくつものマシュマロを刺して焼きたくなるけれど、これを焚き火で上手に焼き上げるのは難しい。どうしてもというなら、ひとつずつガストーチを遠火で炙ると、離れたマシュマロであっても同程度に焼ける。このとき、周囲に人がいないか、燃えやすいものがないか十分注意。
クラッカーを使う「スモア」も定番
アメリカでは焼いたマシュマロとチョコレートをクラッカーに挟む「スモア」というデザートがあるが、スモアの語源は「some more(もう少し欲しい)」と言われている。何個も欲しくなるデザートだが、欲望にまかせて食べ続けようと思ってもその甘さから飽きてしまう。結局のところ、腹八分目ではないけれど「あと少し欲しい」くらいが適量なのだ。
クラッカーとチョコレートで挟む正統派スモアではなく、塩味の効いたチーズサンドクラッカーに焼きマシュマロを載せて甘塩っぱくするのも、味変向きでおすすめ。
なお、焼きマシュマロで1袋すべて使うのはまれだ。余ったマシュマロを自宅に持ち帰ってもなかなか消費できないので、別の料理にアレンジしよう。以下、キャンプで挑戦しやすい定番マシュマロアレンジ料理だ。