車中泊からキャンプまで多彩なアウトドアシーンで活躍間違いなし
ボックス型ミニバンと言えば、その室内高の高さやシートのフラットアレンジを生かした車中泊もしやすいクルマの代表格だ。そこでいま、気になるのが、2022年1月に発売されたばかりの4代目となる新型「ノア」&「ヴォクシー」の車中泊性能だろう。結論から言えば、車中泊にもピッタリな1台と認定できる。
それでは、新型ノア&ヴォクシーの車中泊のしやすさについて、実際にシートアレンジをしてみた経験から、報告したい。
2列目シートで広々ゆったりくつろげる
アウトドアや車中泊での車内の使い方は2通りあると思う。ひとつ目はソファで寛ぐようなシーン、そして仮眠、あるいは横になって寛ぐ、本格的な就寝を行わないケースだ。ここでは、室内空間に完全フラットなスペースにアレンジする必要はない。そんなときは先代と違い、左右のシートを中寄せスライドすることなく超ロングスライドできるストレート超ロングスライドを使えばいい(2名限定だが)。まるでビジネスクラスのような左右独立した贅沢感と足もとの驚愕の広さを味わうことができる。
お薦めの最上級グレード「S-Z」のシート間にはボトルホルダー4個とUSBソケットがふたつ付く折り畳み式テーブルも装備され、寛ぎ感も機能性も文句なしなのである。
当然、大きくリクライニングできるから仮眠も可能。S-Zグレードならパッケージオプションとしてシートヒーターとオットマンも用意され、さらにリラックスしたかけ心地、リラックス度が得られるのである。
それよりもう1段階リラックス度を高めたいなら、フロントフラットソファモードがある。1列目席のヘッドレストを外した状態でシートバックを水平に倒し、2列目席の座面とつなげれば寛ぎ感がさらに高まり、足を水平に伸ばせるカウチソファ的モードになる。身長が180cmあっても足を真っすぐ伸ばすことが可能だ。
また、2列目席をストレート超ロングスライドさせれば、2列目席足もと空間に広大なフラットフロアが出現。そこにマットレスなどを敷けば、お座敷感覚としても使うことができるから楽しすぎる。室内高もあのアルファードを5mm凌ぐ1405mmもあるから、乗用車として無類の天井の高さを誇り、身長140cm前後の子どもなら立ったまま車内を移動できたりする。