当時の製品を現代の技術をプラスして復刻
2月19日と20日の2日間の日程で開催されたノスタルジック2デイズ。フジツボブースには初代RX-7であるSA22Cが展示されていました。リヤを上げることで装着されたエキゾーストシステムが見えるようなマフラーメーカーらしい展示となっていて、インパクト大で来場者の注目の的となっていました。
旧車のエキゾーストシステムにも注力
新型のスポーツモデルが登場すると、早いタイミングで開発しラインアップに加えるフジツボ。しかし、近年は旧車系のエキゾーストシステムにも力を入れています。今回の展示では実際にエキゾーストシステムを装着したSA22Cだけではなく、AE86やS30Z、R32スカイラインGT-Rのエキゾーストシステムも展示されていました。
今回展示されていたSA22Cはフジツボ役員のプライベートカーで、開発車両としても使われているとのこと。ノーマル然とした姿で、非常に綺麗に維持されているのが印象的でした。リヤを見れば、当然フジツボのマフラーを装着。SA22C用のマフラーは旧車系のラインアップでも比較的新しいものだそうです。
マフラーの劣化で車検をクリアできないことも
旧車にいつまでも乗り続けたいという旧車オーナーは多いはず。そんなオーナーと旧車たちに立ちはだかる問題はさまざまですが、そのひとつが車検です。大幅なカスタマイズをしていなくても、劣化したパーツを新たに手に入れることができず、車検取得を断念しようかという話もしばしば聞きます。エキゾーストシステムもそんなパーツのひとつ。経年劣化からくる錆が原因で穴が開いてしまい、排ガス試験や音量試験をパスできないということもしばしば。
そこでフジツボでは人気の旧車を中心に、廃盤となっていた車種ラインアップを復活。ただ復活させるだけでなく、設計を見直すとともに現代の技術も採用し、令和にふさわしいエキゾーストシステムに仕上げました。
設計し直すフジツボのこだわり
新しい設計では、車高を落としても地上高を確保できるようにしたり、メンテナンス性や取り付け方法に配慮されているなど、そのこだわりはユーザーにとってありがたいものばかり。新しい形を取り入れつつも、リヤデザインは当時の流行を生かしたデザインとなっていて、「当時感」を演出するアイテムとしてもバッチリな仕上がりとなっています。
音量としては純正プラスアルファ程度となっているそうで、旧車を日常使いとしてジェントルに乗りたいというオーナーにも、選択肢として大いにアリと言えるでしょう。テールピースはもちろん、車種によってはエキゾーストマニホールドを新たに設計し直したというアイテムも、それだけにフジツボの旧車への愛が伝わってきます。今後ラインアップも増えていくとのことなので、そろそろマフラーを換えなきゃ……という旧車オーナーにとって、フジツボは要チェックです。