旧車のレストアに注力するエンドレスの力作
2月19日と20日の2日間の日程で開催されたノスタルジック2デイズ。エンドレスブースに展示されていたのは初代シビックとアルファロメオ ジュニア ザガートの2台。どちらもキレイにレストアされていて、所々に現代的なモディファイが施されているのが印象的でした。
走る、曲がる、止まるを現代水準へ
自社でレストアした旧車たちを展示するミュージアムを持つエンドレス。ただ単にレストアするだけでなく、最新パーツをうまく取り入れながら、現代の交通事情でも安心かつ快適に乗れる旧車に仕上げるのがエンドレス流とのこと。
その具体的な内容を聞くと、ブレーキ関係やサスペンションなどの足まわりは自社においてワンオフで製作し、走る・曲がるに関する性能をアップさせ、ヘッドライトはPIAA製のバルブを使用し夜間でも安心して運転できるように光量を確保。また、エンケイ製のホイールとヨコハマタイヤで足もともオシャレに、そしてフジツボ製のマフラーで心地いいサウンドを実現しています。
またエンジンオーバーホールやラジエターの改良なども行っていて、まさに現代の水準に合わせて走る、曲がる、止まるがバージョンアップされているのです。もちろん、ナンバーも取得しています。
ボディカラーにこだわったシビック1200RS
エンドレスがレストアしたクルマたちは基本的にパールホワイトでオールペンされるのが通例なのですが、このシビック1200RSはオリジナルカラーである、サンセットオレンジに近いカラーで仕上がられています。これは2輪、4輪とも熱烈なホンダ党であった前オーナーの意向が反映された結果だそうです。
そんなボディカラーへのこだわりもあってか、1200RSらしいスポーティな当時のイメージを残しています。ローダウンとホイールの変更も相まってホットハッチらしい、ボーイズレーサーな雰囲気に仕上がっているのが特徴的です。
板金作業に苦労したアルファロメオ ザガート
アルファロメオ ジュニア ザガートは馴染みのクルマ屋から「こんなクルマがあるけど引き取る?」という声から、縁あってエンドレスに来た個体。当初はイタリア車らしく赤いボディカラーだったそうですが、5回ほど塗り替えが行われていた上に、ボディに穴も開いていて外装の痛みも激しかったため、ボディをしっかりと作り直す板金作業が大変だったとのこと。
ヨーロッパ車の場合パーツ類は比較的供給が安定しているとのことで、このジュニア ザガートもイギリスの旧車パーツを得意とするメーカーを中心に、スムースにパーツを集めることができたそうです。
今回は2台だけの展示でしたが、昨年新しくレストアした車両としてマツダのルーチェロータリークーペもあるとのこと。今後も縁があったクルマたちを年2台(国産車1台、輸入車1台)のペースでレストアしていくのが目標とのことです。今度は一体どんなクルマをレストアするのか? 旧車ファンにとってエンドレスのレストアは毎年の楽しみとなることは間違いないでしょう。