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名車のシートを自宅でも! 木工のデンが手掛ける室内用名車シートがオシャレ

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 西川昇吾

  • 木工のデンのシートイメージ

  • シートの内部構造
  • 木工のデンのシートイメージ
  • 新作のリヤシート
  • シート2脚のイメージ
  • フェアレディZモチーフのチェア

憧れのクルマのシートを自宅でも味わえる

 2月19日と20日の2日間の日程で開催されたノスタルジック2デイズ。車両や模型などを展示するブースが多くを占めるなかで、椅子を展示しているブースがありました。この椅子を展示していたのは木工のデンという家具を作る会社。自動車のシートをモチーフにした椅子たちは、クルマ好きと家具職人の両方のこだわりが満載のアイテムとなっています。

クルマ好きの家具職人が手掛けたアイテム

 自動車用のシートに足を着けてオフィスチェアやダイニングチェアに使用するというケースは近年増えてきました。実際にシートメーカーからも自動車用のシートを室内使用するための足が販売されているほどで、この記事を読んでいる人のなかには、すでに自動車用のシートを室内で使っている人もいるのではないでしょうか。

 木工のデンが手掛ける「DEN GTチェアー」も、そんなクルマ好きにとっては嬉しいインテリアアイテムなのです。とはいえ単に自動車用のシートを流用している訳ではなく、イチから家具職人が製作しているのが大きな特徴です。クルマ好きの家具職人が製作しているというだけあって、マニアが納得する再現度はもちろん家具としての快適性も考えられています。

シート2脚のイメージ

 元々は自身が部屋で使うために作ったそうですが、知人やお客さまに見せると好評で、欲しいと言われたことから商品として販売を始めたそうです。その完成度は高く、日産の商品化許諾も取得していて、まさにメーカーお墨付きのアイテムなのです。

エンスーアイテムとしても家具としても満足度が高いチェアーを

 家具としての快適性に配慮した部分としてまず挙げられるのがサイズです。木工のデンが最初に手掛けたリビングチェアーは実車比4/5のサイズです。これは食堂イスとほぼ同じサイズとなっていて、大きな実車のシートよりも室内で扱いやすいサイズ感となっています。

 このサイズにするにあたり、難しかったのが全体のデフォルメだそうです。各所の寸法をそのまま小さくすると不自然な見た目となるため、自然な仕上がりになるように短くする寸法を各所で調整したとのこと。このバランスの取り方がリビングチェアーでは、もっとも苦労したポイントだそうです。

フェアレディZモチーフのチェア

座面内部構造は実車と同じ

 また、内部構造にもこだわりがあります。それは同じ座面バネ構造を採用しているという点。例えばGC10型スカイライン2000GTをモチーフにしたシートなら、Sバネクッション構造を採用していること。S30型フェアレディZをモチーフにしたシートなら、ウェービングベルトの編み込みを採用しています。

シートの内部構造

 1/1のフルサイズシートもラインアップしていて、こちらはKPGC10型スカイラインGT-Rのシートがモチーフとなっています。1/1ならばそのままコピーすると思いがちですが、そうしないのが木工のデン流。スポーツカーのスカイラインGT-Rにはホールド性に優れるバケットシートが採用されていましたが、これをそのまま再現するとGがかからないリビングでは少し不便となります。そこでこのリビングチェアーではサポート部分を少し浅くすることで、利便性を向上させているのです。

 4月からはリヤシートをモチーフにしたソファーも販売するということで、ラインアップはまだまだ広がりを見せていきそうです。

新作のリヤシート

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