“マイルーム感覚”が人気を博した「2代目キューブ」
4台目は、日本だけでなく韓国などでも人気者になり、一躍「マイルーム感覚」のクルマをメジャーにした立役者、2代目日産キューブです。まさにサイコロを積み重ねたような四角いボディに、左右非対称のリヤガラスを採用した斬新なデザインは、若い世代を中心に子育て層やシニア層にも支持されました。
バックドアは冷蔵庫のように横に開く扉で、左のピラーがブラックアウトされているのがポイント。網目のようなフロントグリルのデザインと、ホイールのデザインがリンクしていたりと、さりげないこだわりがオシャレでした。室内はソファのようなベンチシートが前後に置かれ、ゆったりとリラックスして乗れるクルマだったことも人気の理由です。
まんまパジェロのミニチュア版でとして登場!「初代パジェロミニ」
5台目は、世界一過酷なレースと呼び声高い、通称パリダカ(ダカールラリー)で何度も総合優勝している三菱のクロカン4WD、パジェロの持つ技術を最大限にギュギュっと詰め込んだ軽自動車として、1994年に登場した初代パジェロミニ。3ドアモデルで、まさにパジェロのミニチュアカーのような四角くゴツいデザインは、かっこいいと言うより「可愛い〜」と女性にも大人気に。
小さくコンパクトになったカンガルーバンパー風のフロントマスクや、後ろに背負った剥き出しのスペアタイヤもワイルド感を煽っていました。1998年からの2代目はちょっと丸みを帯びたデザインになってしまったのですが、いまだに復活を望むファンの多い1台です。
発売から18年経過しても売れ続けている「5代目ハイエース」
6台目は働くクルマとしても大活躍しているのに、どこかユーモラスで愛らしさを感じてしまう、5代目トヨタ・ハイエース(200系)。すでに多数のマイナーチェンジを経ており、そろそろ新型が出てくるのではという噂もありますが、クラス最大積載空間を誇るハイエースだけに、今後も四角いボディいっぱいに室内と荷室を広げたパッケージは変わらないのではないでしょうか。愛らしさを感じさせる一番のポイントは、ストンとたち落としたようなフロントマスク。トヨタエンブレムが置かれた部分が、鼻先のように少し垂れ下がっているのが萌えポイントだという人もいます。仕事用だけでなく、趣味やファミリカーとしても人気なのがわかる気がしますね。
ということで、長く愛され続けている四角いクルマたちをピックアップしました。今後また四角いクルマが増えることはないかもしれませんが、だからこそ“代わりがない”存在として大切にしていきたい名車たちです。