ターボ車になればさらに15万円程度プラスしたい
続いてはアルトワークスやコペンといったターボ勢。タービンを交換したりエンジンの内部に手を加えない限り、標準的なサーキット仕様を作るコストはNAと大差ない。発熱量が大きいため冷却系の強化が必要となる場合もあるが、それでもプラス15~20万円と考えておけば十分なはず。
さらなる速さを求めるならECUやタービンも視野に入れよう。HA36アルトのパーツを多数リリースするブリッツを参考にすると、ブーストアップや各種マップを最適化した『チューニングECU』が、5万5000円とステップアップしやすい価格で販売されている。
次のメニューとしては純正と置き換えるだけの『ボルトオンターボシステム』があり、強化アクチュエーター付きのタービンキットと専用ECUで22万円(同社のECUを持っていれば18万7000円)だ。フルノーマルからココまで仕上げて工賃を含め目安は100万円~、追加メーター/サブコン類/エアロ/ブッシュやアーム類を加えて150~200万円くらい。おそらく大多数はこのあたりチューニングの終着点だろう。HA36アルトワークスの新車が約150万円だったことを考えると、フルチューンは『新車1台分』が目安になるのかもしれない。
余談だが下取りや車検をまったく考えないのであれば、ボディのフルスポット増しやエンジン内部のフルチューン、ほかにもお金をかけるメニューはいくらでも存在する。ただし車両規定で参加できないイベントは多くなるし、メンテナンスやライフの面での負担も大きいので、手を出すならばそれなりの覚悟を決めておきたい。