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大枚叩いて「ムキ出し型」を入れたのにパワーダウン! ウソのようだがホントに起こる「エアクリーナーチューン」の落とし穴

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/Auto Messe Web編集部

  • ECUも合わせてチューンしておきたい
  • 隔壁を設けるなどして冷たい空気をたっぷり吸えるようにしたい
  • 外気をエアクリに効率的ぶ」に取り込むためダクトを付けたりすると良い
  • 純正エアクリーナーのフィルターを変えるだけでも効果が望める
  • エアクリーナーを社外のいわゆる「キノコ型」にすると劇的に効果がアップ

愛車のチューニング、はじめの一歩は「吸気系」

 チューニングの入口にオススメなのが「エアクリーナー」の交換。いくつかのタイプがあるが、いずれにしても保安基準に抵触することもなく、コストも抑えながらチューニングの愉しみを満喫できる、良いことずくめのチューンなのだ。ただし吸気抵抗が劇的に変化するため、注意点もある。

フィルターを少し変えるだけでも効果を実感できる

 チューニングと言えば「マフラー交換」だったのは、平成中期に製造されたクルマまで。その後は、事前認証制度に適合したマフラーが必須になり、「とりあえず拾ってきたマフラーが付いた!」とか、「近所の町工場でマフラーをぶった切って、違うサイレンサーを付けた!」といったチューンは違法になってしまった。また、純正の排気系が進化したことにより、昔ほどパワーアップしなくなったのもある。

 そこで現代のチューニングで最初にオススメなのは、「エアクリーナーフィルター」の交換。純正エアクリーナーボックス内の紙製フィルターなどを、より抵抗の少ないものやスポンジ製などのフィルターに交換するチューンだ。

 これだけでも数馬力の向上と、アクセルに対するエンジンの反応が良くなることがある。現代ではマフラー交換でも数馬力程度のアップが普通なので、同等の効果が数千円で得られるとすればかなりお買い得である。もちろん、マフラー交換にはほかにも、劇的なレスポンス向上というメリットもあるわけだが。

純正エアクリーナーのフィルターを変えるだけでも効果が望める

効果大の「ムキ出し型」エアクリはツボを押さえて使いたい

 次のステップはエアクリーナーボックスごと交換するタイプ。いわゆる「ムキ出し型」フィルターの装着である。これは円形のムキ出しのフィルターにすることで大きな透過面積を持たせ、より吸気抵抗を下げることができる。また、レイアウト的にも直線的なカタチにすることで、ここでも吸気抵抗を下げることができるメリットがある。

エアクリーナーを社外のいわゆる「キノコ型」にすると劇的に効果がアップ

 しかし、デメリットも存在する。車種によっては劇的な吸気抵抗の変化でエンジンチェックランプが点灯してしまうことがある。また、ただ取り付けるだけでは必ずしも性能がアップするとは限らないこと。

 それにも対策がある。熱気対策とECU書き換えチューンだ。

ECUも合わせてチューンしておきたい

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