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くじけないコツは「手抜き」にアリ! ラクして楽しむキャンプの時短ワザ5つ

キャンプサイト

不慣れなキャンプを楽しく過ごすにはいかに時短できるかがすべて!

 キャンプを始めたばかりのころは、テントや寝床の設営、ランタンやバーナーの準備、料理の下ごしらえ、焚き火の火起こしなど、てんてこ舞いの忙しさに「キャンプって過酷だぁ……」と思った人も多いのではないでしょうか。

 便利な都市生活から離れ、不便を楽しむのがキャンプの醍醐味でもあり、この忙しさや不便さを楽しめる精神力が大切です。今回はキャンプビギナーに向け、少しでも余裕を持てるように「時短」のアドバイスをお届けいたいと思います。

時短ワザ01:テントはワンタッチ式がオススメ

 初めてのキャンプで時間がかかるのは当たり前。素早く動くには経験が必要になるからです。達人とか玄人と呼ばれる人たちも誰もがビギナーを経験しており、最初から手際よく作業ができたワケではありません。焦ることなく少しずつ経験を積んで行きましょう。そのなかで一番苦労するのがテントの設営です。面倒だと思わずに楽しみながら何度も設営と撤収を繰り返していくうちに、「なんでテント設営に苦労していたんだろう?」と思うほど、素早く作業ができるようになるはずです。

 それでも「面倒だな」と思う人は、傘のようにワンタッチで組み立てられるものや支柱がインフレータブル式(空気を入れて膨らませるタイプ)のモノが市販されているので利用するのもオススメです。

時短ワザ02:LEDランタンやカセットボンベを駆使する

 次に手間がかかるのが、ホワイトガソリンを使用するランタンやバーナーです。燃料となるガソリンを入れてポンピングをしなければならず、初心者にとって少しばかりの恐怖心もともないます。とくにガソリンランタンの場合には、マントルの取り付けや交換に手間取ることでしょう。そんな苦労をしたくないという人には、乾電池や充電式のLEDランタンを使いましょう。テント内やテーブルのランタンは実用的なLEDを使い、メインのガソリンランタンは時間をかけて点灯させるのも楽しい作業になるはずです。

 また、ホワイトガソリンを使うバーナーの燃料補給や燃料の回収、ポンピングが面倒であればCB缶やOD缶を燃料に使用するガスタイプを選べば大きな時短になります。メインの料理を焚火台で行うのであればサブ的存在として家庭用のカセットコンロを使うのも賢い方法です。

時短ワザ03:着火剤と火吹き棒を使い正しく薪をくべる

 焚き火台を使う場合には、迷うことなく着火剤を使うことが時短の方法です。まずは着火剤を使い、小さな薪屑や枯葉を併用して火を大きくすること。そして細い薪、中くらいの薪をくべていき、十分に火が起きたら大きな薪を入れるのがコツ。

 小さな薪に火が入ったらファイヤーブラスター(火吹き棒)や団扇を使って風を送り込むことで、効率良く火を大きくできるので用意しておきましょう。最近では100円ショップでも着火剤やファイヤーブラスターを手に入れることができます。

時短ワザ04:出発前に食材を下ごしらえしておく

 キャンプでの時短を考えたとき、もっともオススメなのが食材の下ごしらえを自宅で済ませてしまう方法です。キャンプ場に到着する前に地元のスーパーで買い出しをし、現地で肉や野菜をカットして味付けをする……。料理好きならばそれも楽しい時間ですが、効率良くキャンプを楽しみたいのであれば事前に買い物を済ませ、考えたメニュー通りに仕込みをしておけば、キャンプ場に到着して火を起こせば「焼くだけ」で作業は完了。事前に下ごしらえをしておくことで肉や食材に味が染み込み、美味しさもアップするので一石二鳥です。

 下ごしらえをしておいた材料やスープを保冷袋(ジプロックなど)に入れて冷凍しておけば、キャンプ場へと向かう間の保冷剤の代わりにもなり、お酒やジュースを冷やすこともできます。クーラーボックスに入れることなく飲み物や食材を挟むように入れておけば、現地に着くころには飲み物を冷やしながら食材を自然解凍させることもがきるのです。

時短ワザ05:用途に応じて電気のチカラを借りる

 最近はキャンプにポータブル電源を持ち込むのが流行していますが、容量が大きなものであればIHクッカーや電気ケトルも使えるので便利。近代キャンプとして電気が使えることは大きな時短となり、インフレータブル式のマットも電動ポンプを使って膨らませることができます。さらに、火起こしのときにはポンプの空気を送り込むことで、火吹き棒や団扇を使わずに火を大きくすることも可能です。

【まとめ】あえて苦労を楽しんで経験値を高めることも大切!!

 冒頭でも述べたようにキャンプとは「不自由な時間」を楽しむことでもあり「時短」を追求することは楽しさを捨ててしまうことにもなりかねません。ここではあえて“時短”と表現していますが、本当の目的は「無駄な時間」を短くすることで「楽しむ時間」を増やすことなのです。

 キャンプは人それぞれに楽しみ方が異なり、十人十色のスタイルが存在すのも事実。本格的な春の訪れとともに本格的なキャンプシーズンが始まります。効率的な時短も大切ですが、まずは経験を積むための必要な時間と考え、安全第一でキャンプを楽しみましょう。

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