ノーマルで十分最高、イジればさらに楽しい懐の深さ
若いころはサスペンションからデフまでイジり倒していたが、久しくクルマは「吊るし」で乗っていた。「GRヤリス」と出会うまでは。
ほぼひと目惚れ、初めて乗ったときのインパクトが強烈だった。ダートコースを走ったが、クルマを運転していてこんなに笑ったの、久しぶりってくらい、とにかく軽さとパワー、ハンドリングが楽しかった。そして、東京オートサロンのトークショーで開発メンバーの話を聞いたら、もう、その日のうちに「1st Edition」のWEB予約をポチっていた。モータースポーツ直系だからかなりトンがってはいるが、それでもカスタマイズの余地はある。なので、買ってしばらくはノーマルを楽しんだあと、ちょっとずつ手を入れ始めた。
エアロパーツセットはルックスも効きも◎
クルマは「ルックス」も大事。とくにスポーツカーはカッコ良くないとね。ということで、「TRD」から販売されている「GRパーツ エアロパーツセット」を装着した。フロントスポイラー、リヤスポイラーエクステンション、サイドスカート、スポーツマフラーから構成される。
ここでのこだわりポイントは色。「1st Edition」のフロントグリルはマットブラックなんだけど、エアロキットはツヤのあるブラック。やっぱりここは統一感を出したいので、エアロもマットブラックに塗装してから装着した。カッコ良さ倍増だ。
一方、見かけ倒しじゃなく、「機能性」も向上している。サーキットで比較テストをしたが、ノーマルに対してステアリングの手応えが増し、微舵領域から応答性が上がっている。限界域でのハントリングが良くなり楽しさが増したが、じつはこのエアロ、40Km/hくらいで走っても違いがある。なので、サーキットを走らない人にも、機能性の面でも十分恩恵が感じられる。
脇阪寿一プロデュースの鍛造ホイールはGRカラー
アピールポイントその2はホイール。「オシャレは足元から」ということで私が装着したのはウェッズの「11R」。TOYOTA GAZOO Racingのアンバサダーを務める脇阪寿一氏プロデュースで、GR Garage専売品。アルミの削り出し鍛造構造により、美しい仕上がりとなっている。なかでも気に入っているのは、マットブラック+レッドラインのカラーコーディネイトが、ボディカラーのレッド+エアロのマットブラックと見事にマッチしているところだ。
ホイールを換えるとなると、まずインチアップを考えてしまうが、「メーカーが導き出したベストサイズ」を尊重し、18インチとしている。一方でインセットは5mm外に出し、見た目のカッコ良さにもこだわっている。デザイン性の高さに惹かれたが、装着してみたら乗り心地が良くなったのは思わぬ副産物で嬉しかった。