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頑張れば旧車でもできるんです! ヒストリックカー乗りでもいた「ユーザー車検派」の実情

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一/協力:内田モーターワークス

しっかり整備しておけば「ユーザー車検」も怖くない

 最近はディーラーでの不正車検が行われていたというニュースが話題になっていますが、新しくても旧くても、各部の点検内容は同じです。すべての項目を点検するには、それなりの時間がかかります。

 例えば、この写真はドライブシャフトのブーツ破れですが、ベアリングのグリスが無くなると、破損の原因につながります。もちろん修理する必要があります。

ドライブシャフトのブーツが破れている

 自分の所有しているクルマの点検整備はオーナーの義務でありますので、自身でそれらを行うのは、問題ありません。よく、ブレーキは整備士しか触ってはいけない……と勘違いする方もいますが、自己所有のクルマでは問題のない行為です。

 つまり、「ユーザー車検」についても、それに必要な整備をしっかりしておけば、あとは上記のような「ヒストリックカーあるある」に気をつければ怖くありません。

普段から自分のクルマの点検整備はきちんと行っておく

自動車整備工場や予備検査場でチェックしてもらおう

 一般的な車検項目をしっかりと確認・整備したうえで、近所の自動車修理屋さんや、全国の運輸支局(車検場)の近くにある「予備検査場」という車検項目と同じ検査をしてくれる工場にて、数値での確認が必要なライトや排出ガスなどの点検項目を確認・調整してもらえばOKです。

内田モーターワークスで排ガスをチェックしてもらった

 あとは車検場の事務窓口で車検証に記された内容を記入(間違えのないように有料での代書もあり)して、自動車税の印紙を購入し貼り付け、いよいよ検査ラインに愛車を並べて、それぞれの項目を順次点検していけば、自動車税と自賠責保険(強制保険)プラス自分の手間賃だけで、車検もクリアできるのです。

あとは書類を整えて車検場にGO

普段使わない部分もたまにはしっかりチェック

 そうそう、つまらないことですが、インパネ内にある各種スイッチには、その目印がなければいけません。たとえばホーンのシールが無いとダメです。バンパーの隙間も何かでカバーしなければ、巻き込みの危険があるということでアウト。そしてウォッシャー液も出ないと、それも不合格となります。普段使う機会の少ないので、意外と見逃しちゃうんですよね(笑)。

 そうしたことにも気を配りながら、古いクルマだからこそしっかりと整備してあげて、ヒストリックカーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ステアリングのホーン部分にはシールを貼らないとダメ

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  • エンジンの調整は大変
  • ヘッドライトの明るさにも注意
  • 普段から自分のクルマの点検整備はきちんと行っておく
  • 1967年式オースチンJ4ドアモービル・キャンパー
  • ブレーキの整備はアマチュアが自分のクルマをいじる分には問題ない
  • ドライブシャフトのブーツが破れている
  • 内田モーターワークスで排ガスをチェックしてもらった
  • CO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)の基準値は製造年の規制値に準拠
  • あとは書類を整えて車検場にGO
  • ステアリングのホーン部分にはシールを貼らないとダメ
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