チョイ古の70系ランクルにすら高騰の波
読者諸兄には、このようなクルマはまったく推奨できないが、ランドクルーザーにはほかのバリエーションもある。「ランドクルーザー70」はどうか。1984年に発売された生粋の悪路向けSUVで、今でも海外では販売されている。
このランドクルーザー70が、2014年に一時的に国内販売を復活させた。今ではその中古車が流通している。ところが価格が高い。新車価格はバンが360万円、ピックアップ(ダブルキャブ)は350万円だったのに、中古車価格は10万kmを走った車両でも390万円、程度が良ければ500万円を超える。これも推奨できない。
それでも「ランクル」を求めるなら先代「プラド」が活路
結局のところ、「ランドクルーザー」という名前の付いた車種でどうにかマトモに買えるのは、2002年から2009年まで販売された先代「ランドクルーザープラド」(3代目)だ。直列4気筒2.7Lエンジン搭載車であれば、貧弱な動力性能に不満を感じるものの、2008年式が200~260万円で売られている。
それにしてもランドクルーザーは、新車、中古車を問わず、購入しにくいクルマになった。良心的といわれるトヨタ車にも、いろいろなクルマがあるのだ。