人気がありすぎて中古でも基本は高めな現行「アルヴェル」
「アルファード」の中古車価格は高い。5年落ちとなる現行型の2018年式でも、中古車の売れ筋価格帯は340~450万円に達する。
ちなみに現行アルファードが2015年に発売されたときは、登録台数は姉妹車の「ヴェルファイア」の方が多かった。2016年の1カ月平均は、アルファードが3090台、ヴェルファイアは4080台であった。
顔が変わってからアルファード人気が沸騰
ところが2017年12月のマイナーチェンジで、売れ行きの順序が変わった。アルファードが仮面のようなフロントマスクを従来以上に派手に仕上げ、2018年に1カ月平均で4900台を登録した。発売直後だった2016年の3090台に比べて、1.6倍に跳ね上がっている。
対するヴェルファイアは、2018年の1カ月平均が3600台だ。2016年に比べて12%減っている。2017年のマイナーチェンジは、両姉妹車の明暗を分けた。
もともとアルファードとヴェルファイアは中古車輸出も活発で、国内の中古車価格が高かった。それが2017年のマイナーチェンジを経た2018年式以降は、とくにアルファードが高値安定型になる。
アルファードはマイチェン前後で70万円の差
従って現行アルファードの中古車をなるべく割安に買いたいなら、マイナーチェンジ前の車両を狙う。それでも十分に高いが、2016年式なら270~340万円が売れ筋だから、2018年式に比べて70万円は安い。
相対的にヴェルファイア前期型が割安か
また今はアルファードのブランド力が強まり、ヴェルファイアの中古車価格は、相対的に安くなった。260~320万円が売れ筋だ。このようにヴェルファイアの中古車はアルファードよりも少し割安だから、現行型の中古車が欲しい場合、現行型の初期モデルになる2016年式ヴェルファイアを選ぶといい。
しかし新車時の価格と中古車価格を客観的に捉えると、ヴェルファイアも高めだ。残価設定ローンなどを利用して、ベーシックなアルファードX(359万7000円)を新車で買うことも考えたい。アルファードとヴェルファイアの中古車は、買い得とはいい難い。