車両購入には本体価格のほかさまざまな経費がかかる
では中古車の購入時にはどの程度費用がかかるのだろう? 一般的に言われているのは車両価格の10%~20%が相場と言われる。税金や保険などの法定費用に加えて、登録代行、納車整備、車庫証明の代行などの費用がかかるが、コストを少しでも抑えるには、これらの代行を自分でやる方法もある(可能かどうかは中古車業者に相談が必要)。プライスタグだけではなく、総合的な支払総額を一度計算してから購入計画を立てるといいだろう。
中古車の支払総額が算出できたら、一度同クラスの新車価格と比べてみるのもアリだ。新車と比べて導入時の金額を抑えることで、アフターパーツ、ガソリン代や旅行資金などにも回せると考えると、カーライフとしてはむしろ豊かになるケースもある。ただ“クルマを所有したい”のではなく“クルマで何がしたいか”が明確なユーザーであるならば、そんな選択肢が有効になる。
中古車購入の場合はイレギュラーな出費の備えが大切
魅力的な面も見えてきた中古車だが、日々かかるランニングコストは新車とほぼ同じだと考えていい。ただし、大きく異なるのはメンテナンス費用だ(経年すると自動車税や重量税など一部の税金も高くなる)。年間の維持費には税金、保険、ガソリン代や駐車場代など、ざっくり計算するとコンパクトカーでは30万円程度、ミニバンで35万円程度は必要だとされる。
ただしイレギュラーな出費であるメンテナンス費用は故障箇所によって費用がかなり上下するので要注意。エンジン関連のトラブルであれば数十万円もの出費になるケースもある。ヘビーな修理に直面したら“修理する”のか“乗り替える”のかを悩むケースも実際にあるほどだ。
これらの条件をすべて把握した上で中古車のメリットを感じるユーザーも多いだろう。自分のライフスタイルに合った中古車を見つけ出せれば、金銭的にも余裕のある幸せなカーライフを送れるようになるはず。これまで新車を乗り継いできたユーザーも、クルマの乗り替えを考えるタイミングであらめて中古車の選択肢も検討してみてもいいのではないだろうか。