サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

鍛造削り出しでしかできない美の極致! こだわりのオーナーに選んで欲しい「F ZERO FZ-5」デビュー

FZ-5装着イメージ・アルファード

デザイン力も兼ね備えた新世代の鍛造ホイール

 ホイール選びの基準は人それぞれ。デザイン、色、サイズはもちろんだが、目が肥えてくるとブランドの格や機能性、ホイール構造・製法といったことも気になってくるもの。なかでもここ数年は、「鍛造」に心惹かれるユーザーが増えてきたように思える。軽く、強く、高品質。当然、それなりに値は張るが、スペシャル感も高い。ワンランク上の足元を目指すには最適な選択肢だろう。

 そんな羨望の鍛造ホイールだけをラインアップしているのが、ウェッズのF ZERO(エフゼロ)シリーズ。しかもすべて「鍛造削り出し」で作られている。ドロドロに溶かしたアルミを型に流し入れて作る鋳造製法に比べ、型に高圧をかけて押しつぶすように作るプレス鍛造製法は、細かいデザインはあまり得意ではない。

 だが予めプレスして鍛えたアルミ合金の塊を、工作機械で削って造形していく鍛造削り出しなら話は別。むしろ普通の鋳造では難しいディテールをも実現できるのだ。さらに高強度の鍛造製ゆえに、攻めた削り込みもOK。軽量化もしやすく、コストも抑えられるなど、この製法のメリットは多い。

 2022年のシリーズ最新作である「FZ-5」は、まさにその利点をフルに生かした1本。型から抜き取ることは不可能なほど凝ったデザインと、鍛造でなければ不可能な繊細さと軽さを兼ね備える。鍛造だけではできない。削り出しだけでもできない。鍛造削り出しだからこそ可能な、革新的な1ピースモデルがここに誕生した。

真っ直ぐに貫通させたスリットホールは削り出しの証

 詳しくディテールを見ていこう。ベースとなっているのは2本×5セットのツインスポーク。根本はナットホールを巻き込むようにえぐり、先端はリムフランジまで伸ばしきった足長感のあるレイアウトを採用する。スポーク天面は細く絞っているが、根本に向かって側面は斜めに傾斜を付けて広げられ、軽くツイストしたようなニュアンスも感じられる。

 そして、その広がった部分に縦長のスリットホールを投入。前作FZ-4でも採用されたこの意匠こそ、削り出しならではのポイントだ。専門的な話になるが、ホイールを型から外す際は「抜き勾配」が必要になる。つまりこうした造形を作るなら、穴の内側の面は若干斜めに設計しなくてはならない。そうしないと型から抜けないからだ。

 だがFZ-5は、型から抜いたあとに造形する削り出し製法。入り口から出口まで真っ直ぐ垂直に穴を開けることができ、開口部をしっかりと大きく見せられる。ちなみに鋳造ホイールを削り出して同形状を作った場合、間違いなく強度不足となってクラックが入る。実現するには鍛造がマストというわけだ。

 各スポークの中ほど、ちょうどスリットホールのあたりから枝分かれした細身のサブスポークにも注目。メインスポークからは一段落とし、少し低い位置から伸ばすことで立体感を演出する。先端もフランジまでは伸ばさず、手前に留めてメインと差を付けた。このサブスポークの効果で力強さとシャープさが向上。メッシュホイール的なスポーティ感も手に入れた。

 そのほか、ナットホールの間に涙型の切削を入れたり、リムには「F ZERO」「FZ-5」「FORGED」のロゴを彫り込むなど、細部も抜かりなし。まるで工芸品のような凝った作りになっている。

研磨痕美しいブラッシュド、妖艶なダイヤモンドブラック

 純粋に造形美が引き立つよう、カラーはブラッシュドとダイヤモンドブラックを用意。とくにブラッシュドはマシンで削り出し、研磨した鍛造アルミの質感がそのまま生かされる。天面や側面、リム部分、ホールの内側など、研磨痕の方向はそれぞれ異なるため、色が乗らずとも表情は豊か。「鍛造」「削り出し」をわかりやすくアピールしたいならブラッシュドで決まりだ。

 一方、光沢感が欲しい人にはダイヤモンドブラックを推したい。いわゆるハイパー系の塗料を使った輝度の高いカラーで、光を受けた部分は華やかなシルバー、影になった部分は黒っぽくツヤのあるガンメタ系と、明暗がくっきり表れるのが特徴。昼・夕方・夜と時間帯によって違った表情を見せてくれるし、見る角度でも大きく雰囲気が変わる。飽きずに愛用できそうだ。

 センターキャップはブラッシュド用、ダイヤモンドブラック用と、それぞれ色合いや質感を揃えた専用品が付属。その中央にはブランドの頭文字であり、鍛造ホイールであることを示す「F」の文字が誇らしげに浮かぶ。

特別なモデルに相応しいちょっと攻めたサイズ設定

 サイズは従来シリーズ通り、18・19・20・21インチをラインアップ。MクラスおよびLクラスのセダン・ミニバン・SUVなどがメインターゲットになるが、じつは今作はリム幅(J数)をちょっとだけ攻めている。

 たとえば19インチなら従来の8.0Jではなく、8.5Jを。20インチなら8.5Jに加え、9.0Jも追加している。車種によっても変わってくるが、ポピュラーなサイズよりもワンクラス上の太さを設定しているのだ。

 FZ-5のような鍛造ホイール、それも削り出しとなれば、特別感はかなりのもの。ならば無難なサイズを無難に履くよりも、刺激的なサイズを緊張感を持って履く方が映えるだろう。そのために少し車高を落としたり、軽くタイヤを引っ張ってみたり。カスタマイズしてこのモデルを履きこなすのも面白いではないか。

F ZERO FZ-5
SPEC & PRICE(税込み)
◆18インチ(8.0J/8.5J):7万8650円~9万750円
◆19インチ(8.5J):8万9100円/10万100円
◆20インチ(8.5J/9.0J):10万4500円~11万6600円
◆21インチ(8.5J/9.5J):11万9900円~13万3100円

◆HOLE-P.C.D
5H-114.3
◆COLOR
ダイヤモンドブラック
ブラッシュド

【詳しくはこちら】
Weds(ウェッズ)
◆tel.03-5753-8201
https://www.weds.co.jp/

モバイルバージョンを終了